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2017年2月21日 (火)

『葛城事件』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、劇場で公開されたときに、えらい評判になってて、気にはなってたものの、結局、タイミングが合わずにスルーしてもうたんよ。でもって、レンタルが開始になったんで、早速、手にしてみたってわけ。

観終わって思ったんやけど、この作品に優秀賞を出せないところに、日本アカデミー賞なる賞のアホさ加減が如実に出てるんやと強く感じたね。

今回の他の優秀賞を眺めてみても、作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞(三浦友和)、助演男優賞(若葉竜也)あたりは、他の受賞者よりも遥かに役者魂を感じるし、綾野くんや勘違いアイドルや、松山くん、東出くんなんかを選んでる理由が、一般の映画を愛する者からすると、まったく理解できないんよなぁ。

そんな愚痴を言い出したら、どうもエンドレスになりそうなんで、日本映画の将来を思うなら、どうかこの作品を観て、考えて欲しいって願うんやけどね?!

葛城事件   ★★★★☆   (2016年)

監督:赤堀雅秋
出演:三浦友和、若葉竜也、田中麗奈、南 果歩、新井浩文、内田 慈、児玉貴志、黒田大輔、佐藤直子、かんのひとみ、谷川昭一朗、大方斐紗子、市川しんぺー、粕谷吉洋、中野英樹、五味多恵子

殺人事件を起こし、死刑判決を受けた息子を持つ父親は、周囲の非難に耐えつつも、必死に家を守っていたのだが................ってな、殺人事件の加害者とその家族を描いたドラマ?!

なぜ男は人を殺したのか、その答えを、崩壊した家族の過去を紐解きながら語るってところなんやろね。

いやぁ~、邦画でここまでグッと話に飲み込まれてもうたのは、久しぶりかもしれんね。事件のキッカケは、人を殺した本人だけにあるのか、そんなところから家族の関係を照らしつつ、事件の全体像を徐々に明らかにしていく、なんやスゴイ説得力やったよ。

そんなドラマを成立させてるのは、何と言っても三浦くんの半端ないオヤジっぷりであり、次男を演じる若葉くんの病んだ演技なんやと思う。

もちろん観てて気持ちのエエ話ではないんやけど、ひとつの作品の世界のなかで、演じ手と作り手がぶつかり合いながら、ひとつの形を築きあげてるところに、観る側としてグッと引き込まれてまうんやろうと思う。

単純な死刑廃止論への問いの投げかけというよりも、家族のあり方にも踏み込んだドラマは、重くズッシリとくるんよなぁ?!

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