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2017年7月

2017年7月31日 (月)

『クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的』

今日は、マイナーな映画のなかから、スペインのサスペンスものをひとつ、ご紹介♪

アレックス・デ・ラ・イグレシア監督というと、初期の『どつかれてアンダルシア』っていう作品を観たことがあって、あまりの邦題のインパクトに、ほとんど内容の方は憶えてないんよね(笑)

監督さんはスペインの出身で、基本的にはスペイン映画なんやけど、イライジャ・ウッドとジョン・ハートが共演した『オックスフォード連続殺人』ってのを英語で作ったり、ちょっと前に紹介した『気狂いピエロの決闘』ってのは、キラリと個性が光る、なかなかの作品やったよ。

というわけで、ちょっと期待して鑑賞した作品の感想は..................?!

クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的 / El Bar   ★★★☆☆   (2017年)

監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:ブランカ・スアレス、マリオ・カサス、カルメン・マチ、テレール・パべス、ホアキン・クリメント、ジェイム・オルドネス、セクン・デ・ラ・ロサ、アレッサンドロ・アワダ

マドリードの街角にあるカフェから出た客が、突然、何者かによって狙撃される。彼を助けに出た男もまた、狙撃され、死んでしまい、店内に残された人たちは、パニック状態になるのだが............ってなサスペンスもの?!

消えた死体、警察による火事の偽装、カフェのトイレで倒れた男、店内に残された人たちは、互いを疑いながら、状況を理解しようと議論するが..........ってなことで、なかなかオモシロイ人間ドラマが展開するんよ。

話の内容としては、ちょっと強引なところがあったり、“ありがち”な展開で盛り上げてみたりで、確かに目新しさってのはないんやと思うんやけど、ある種のサバイバル・ドラマのなかで、人間の本性のようなものを上手く表現しつつ、緊迫感のある話に仕上げてるんよなぁ。

ちょっとラストに安っぽさがあり過ぎなところが残念ではあるんやけど、それでも、アイデアと工夫で勝負するやり方は、個人的にはごっつい好きなんやけどね?!

2017年7月30日 (日)

『エルストリー 1976 -新たなる希望が生まれた街-』

今日は、名作映画にまつわるドキュメンタリーをひとつ、ご紹介♪

映画ファンなら誰でも知ってる名作SF映画『スター・ウォーズ』、その斬新さと映像の質から、これが70年代に作られた作品やってのが、まず信じられないんやけど、『アメリカン・グラフィティ』のヒットはあったものの、まだ駆け出しのジョージ・ルーカスが、この世界観を映像にしたってのが驚きなんよね。

今でこそ、名作として取り上げられる作品が、世に送り出される前に、その製作に携わった役者たちの話を集めたのが、この作品なんやって。

しかし、これを観てはじめて知ったんやけど、ダース・ベイダーを演じてたデヴィッド・プラウズってひと、もともとはボディー・ビルダーを目指してたのが挫折して、あのスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』に、妙にインパクトのある姿で出演してたマッチョ役で出てたあのひとなんやってなぁ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

エルストリー 1976 -新たなる希望が生まれた街- / Elstree 1976   ★★★★   (2015年)

監督:ジョン・スピラ
出演:ポール・ブレイク、ジェレミー・ブロック、アンソニー・フォレスト、デヴィッド・プラウズ、パム・ローズ、ローリー・グード、アンガス・マッキネス、ギャリック・ヘイゴン、デレク・ライオンズ

1976年にロンドン郊外の撮影所エルストリーで作られた1本のSF映画“スターウォーズ”、低予算で製作された作品に参加した無名の俳優たちの回想と、その後を描いたドキュメンタリー?!

様々な経緯で撮影に参加することになり、どんな映画かも分からずに、かぶりモノや衣装を着て、脇役で参加したキャストたち、その作品が大ヒットしたことで、それぞれの人生にも影響が..........ってことで、無名の脇役のひとたちの当時の回想やその後の話をとおして、作品が彼らにもたらしたものを映し出すってとこなんかな。

名前がクレジットされてるひともいれば、エキストラで参加したひともいて、それでも少なからず作品によって人生が変わった、そんな話を聞いてると、なんや、あらためて作品のスゴさってのを感じてまうよね。

語られる細かなエピソードや、実際に映画のなかにいたひとたちの話を聞いてると、いつのまにか夢中になってもうたよ(笑)

まぁ、スターウォーズにあまり興味がないと、どうってことないインタビュー映画なんやけど、作品のファンとしては、また別の角度から作品を知るっていう意味でも、たまらなく興味深い内容やった?!

2017年7月29日 (土)

『ヒトラーの忘れもの』

今日は、デンマークとドイツの合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされて、本国デンマークのアカデミー賞にあたるロベルト賞では、作品賞や監督賞のほか、観客賞なんかも受賞したんやって。

監督さんは、デビュー作のドキュメンタリーでロベルト賞を受賞して、その後の作品もいろいろと賞を受賞したりして、デンマーク期待の監督さんみたいやね。

ちなみに、次回作は、戦後の日本でヤクザになったアメリカ兵の話(原題:The Outsider)らしく、主演がジャレット・レトで、浅野忠信や椎名桔平が共演してるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ヒトラーの忘れもの / Land Of Mine   ★★★★☆   (2015年)

監督:マーチン・サントフリート
出演:ローランド・ムーラー、ルイス・ホフマン、レオン・サイデル、ジョエル・バズマン、エミール・ベルトン、オスカー・ベルトン、ローラ・ブロ、ぞーイ・ザンヴィリエット、オスカー・ブーケルマン

ドイツの敗戦により、占領から解放されたデンマーク。しかし、海岸線には、連合軍の上陸を阻止すべく、無数の地雷が埋められており、それを除去するために、ドイツの少年兵が駆り出されるのだが...............ってなドラマ?!

大量に埋められた地雷を除去する、そんな危険な任務を強いられる少年兵、任務を指揮するデンマーク軍の軍曹は、ドイツへの憎しみを持ちつつも、少年たちへの気持ちに次第に変化が...........ってなことで、なんや切ない話が展開するんよ。

危険な任務に命がけで当たる少年たち、それを見守る男の苦悩、なんや戦争の不条理さや、やるせなさってのが凝縮されたエピソードなんよなぁ。

若い命が、こうして失われていったっていう現実を思うと、胸がギュッと締め付けられてもうて、ごっつい辛い気持ちになるし、あらためて戦争の愚かさってのを感じてもうたよ?!

2017年7月28日 (金)

『何者』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、デビュー作『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞して、映画化されて大ヒットした朝井りょうが、直木賞を受賞した小説を映画化したってことで話題になったんよね。

原作者は、学生のときに作家デビューしながらも、就職活動をしてサラリーマンをやってたらしく、そんな実体験が話に色濃く反映されてるんかもな。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

何者   ★★★☆☆   (2016年)

監督:三浦大輔
出演:佐藤 健、有村架純、菅田将暉、二階堂ふみ、岡田将生、山田孝之、藤原季節、加弥乃、中山求一郎、今村美歩、薬丸 翔、土村 芳、小林竜樹、冨手麻妙

就職活動を始めた大学生たちは、ひとりの子の部屋を対策本部にして、互いに情報交換をしながら、内定を目指して頑張ろうとするのだが..............ってな、就活中の若者たちの苦悩を描くドラマ?!

ずっと演劇サークルで脚本を書いてきた男は、就活をしながらも、大学を辞めて劇団を立ち上げた、かつての仲間のことが気になり.............ってなことで、人生のターニングポイントを迎えて、将来に迷う彼らの姿をってとこなんやろね。

“社会”の荒波に晒され、なかなか上手くいかない日々に、焦りや戸惑いを抱きつつってあたりは、就職活動をしたことのある者からすると、なんや身につまされて、よう分かるよなぁ(苦笑)

他人の内定を祝福しながらも、素直な気持ちになれない、そんな心の闇ってのも、上手く描いてた。まぁ、人気の若手の役者を集めてってところが、少し狙いすぎな感があるんやけど。

原作は知らんだけに、比べてどうかってのは分からんのやけど、映画作品としては、そこまで感じるものはないものの、それなりにツボを押さえたドラマには、なってるんと違うかな?!

2017年7月27日 (木)

『人間の値打ち』

今日は、イタリアの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、作品賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞など7部門で受賞したらしいんよ。

監督のパオロ・ヴィルズィくんといえば、以前に紹介した『見わたすかぎり人生』ってのを撮ったひとで、その作品でもイタリアのゴールデン・グローブ賞を受賞してたりして、本国イタリアでは、これまでに数々の賞を受賞してきたひとみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

人間の値打ち / Il Capitale Umano   ★★★☆☆   (2013年)

監督:パオロ・ヴィルズィ
出演:ファブリッツィオ・ベンティヴァリオ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ヴァレリア・ゴリノ、ジョヴァンニ・アンサルド、ファブリツィオ・ジフーニ、ルイジ・ロ・カーショ、マティルデ・ジョリ、ベボ・ストルティ、ジージョ・アルベルティ、グリエルモ・ピネッリ

ある晩、一台の車が自転車に乗る男と接触し、そのまま逃走する。そんな事件の関係者を描きながら、命の価値をシニカルに映し出す、群像ドラマ?!

娘の恋人の父親に近づき、彼が運営する高利回りのファンドへの出資をしようとする父親、夫からの愛を感じられず、潰れかけの劇場の再建で知り合った男に惹かれる人妻、周囲に内緒で彼との恋人関係を解消し、継母の心療内科に通院する男の子と恋に落ちた娘...........ひとつの事件をめぐる人間模様をってね。

3つの立場から、ひとつの事件の加害者にまつわる人間関係を描いていく手法は、目新しさはないものの、なかなか興味深いものがあったかな。

それぞれに心に傷を抱えながら、それぞれの思惑で関わっていく、そんな人間ドラマは、ちょっとシニカルで味わいがあるんよね。

全体としては、ちょっと地味な雰囲気の作品ではあるんやけど、しっかりと人間の醜さや愛憎を織り込んでるあたりに、ヨーロッパ映画の良さがにじみ出てるんかも?!

2017年7月26日 (水)

『ワイルド わたしの中の獣』

今日は、ドイツ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、なんか予告編で女の子とオオカミが“あんなこと”してて、そんでもって行きつけのTSUTAYAでは、エロ押しの棚に置いてあって、気になりすぎて、手に取ってもうた(笑)

作品自体は、実はサンダンス映画祭で観客賞にノミネートされてたり、ドイツのアカデミー賞にあたるドイツ映画賞の助演男優賞や脚本賞、音響編集賞なんかを受賞し、主演女優賞や監督賞にノミネートされてて、まじめに評価されてるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

ワイルド わたしの中の獣 / Wild   ★★★☆☆   (2016年)

監督:ニコレッテ・クレビッツ
出演:リリト・シュタンゲルベルク、ゲオルク・フリードリヒ、ジルク・ボーデンベンダー、ザスキア・ローゼンダール、ネルソン(オオカミ)、ピット・ブコウスキー、ベネディクト・レイ

通勤で毎日通り抜ける公園の森で1匹のオオカミを見つけた女は、なぜか異常に惹かれてしまい、オオカミを生け捕りにし、自宅に連れて帰ってしまうのだが................ってな、かなり異色な(?)ドラマ?!

アパートの一室にオオカミを監禁し、一緒に暮らしながら、次第に距離を縮めていくが............ってなことで、ある種の異常な偏愛を描いてるんかな。

オオカミに執着し、徐々に同化していく、そんな女の子の姿を映し出す映像は、かなりキワもの的で、インパクトはあるやんね(笑)

パッケージなんかで“エロ”を強調してる風で、確かに露出はあるものの、オオカミへの偏った愛情ってのにポイントが置かれてるせいか、そこまで露骨なエロさは感じないんよなぁ。

退屈な日常を崩壊させる刺激、危険の先にある官能、そんな歪んだ“愛”の世界をってことなんやろか...........まぁ、エロに特化して期待すると、ちょっと違うなぁって思うかもしれんけど、瞬間的なインパクトってのは、確かにあるかもね?!(笑)

2017年7月25日 (火)

『ゾウを撫でる』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、佐々部監督の作品でありながら、2013年に完成したときは上映が決まらず、お蔵入りしてたものの、“お蔵出し映画祭”ってので審査員特別賞を受賞したのをキッカケに(?)、今年のはじめに映画館で上映されたんやって。

佐々部監督は、これまでにもハゲしくプッシュしてきたとおり、個人的に毎回、涙腺を適度に刺激してくれる監督さんってことで、お気に入りなんよ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

ゾウを撫でる   ★★★☆☆   (2013年)

監督:佐々部 清
出演:小市慢太郎、高橋一生、金井勇太、羽田美智子、伊嵜充則、菅原大吉、大塚千弘、中尾明慶、大杉 蓮、月影 瞳、山田裕貴、金児憲史、三宅ひとみ、二階堂 智

15年ぶりに映画を撮ることになった監督は、脚本家と一緒にロケハンに出かける。その映画には、様々な人たちが関わり、それぞれの思いを抱えて作品を作ろうとしていて................ってな、作品の関係者を映す群像ドラマ?!

久しぶりの撮影に臨む監督、苦労して脚本を書く脚本家、そんな彼と一緒に脚本を学んだ台本印刷会社の男、セットを運ぶ男と、そんな彼が出会ったヒッチハイクの青年、子役からのキャリアに悩む俳優、嫌われ者の大女優、役者を断念してマネージャーをする女性など、1本の作品に様々な人たちが関わり、それぞれにドラマがってね。

当然ながら、佐々部監督と言えば、“泣きのツボ”で盛り上げてくれるものと個人的にかなり期待してただけに、その点でいうと、ちょっと物足りなさがあったかな。

ただ、こうして映画ってものに、いろんな人たちが、いろんな形で参加して、それぞれのドラマがひとつになって、作品として形になるって考えると、ちょっと感慨深いものがあるかもなぁ。

この作品、“映画愛”が詰まってるってのは、間違いないんやろうけど、ドラマの盛り上がりとしては、もう一息やったかも?!

【過去に紹介した佐々部作品】
『半落ち』 『夕凪の街 桜の国』
『チルソクの夏』
『カーテンコール』
『三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話』
『日輪の遺産』
『ツレがうつになりまして。』
『東京難民』
『六月橙の三姉妹』
『種まく旅人 ~夢のつぎ木~』



2017年7月24日 (月)

『ウォー・ドッグス』

今日は、劇場で未公開の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

これ、未公開作品ではるものの、ゴールデン・グローブ賞で主演のひとり、ジョナ・ヒルくんが男優賞にノミネートされてて、それなりに注目されたみたいなんよね。

監督さんは、コメディの“ハング・オーバー”シリーズのひとで、その絡みもあってか、ブラッドリー・クーパーが友情出演ってことなんかも。

個人的な注目は、脇役で出演のキューバー出身の女優さん、アナ・デ・アルマスくんで、以前に紹介したスペイン映画『灼熱の肌』や、キアヌ・リーヴスと共演した『エクスポーズ 暗闇の迷宮』に出演してたんやけど、今年は密かに話題になってる(?)『ブレードランナー 2049』に出演してるらしいんよ。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

ウォー・ドッグス / War Dogs   ★★★☆☆   (2016年)

監督:トッド・フィリップス
出演:ジョナ・ヒル、マイルズ・テイラー、ブラッドリー・クーパー、アナ・デ・アルマス、ショーン・トーブ、ケヴィン・ポラック、パトリック・セント・エスプリト、JB・ブラン、エディ・ジェイミソン、バリー・リヴィングストン

いろいろと仕事に手を出すものの、パッとしない日々を送る男は、かつての悪友と友人の葬式で再会し、彼に誘われて武器商人となるのだが................ってな、実話を基にしたドラマ?!

米軍相手のニッチな契約で稼ぐようになった彼らは、大型案件にも参入し、コネを作って契約を勝ち取るが..............ってなことで、20代の若者たちが起こした事件の裏側をってね。

マッサージ師から武器商人に、順風満帆でイケイケな状態から、一気に窮地に、戦争を商売にする男たちの危うい現実をってなとこかな。

いつもは中途半端な笑いを振りまくジョナ・ヒルくんの悪童ぶりってのが、なかなか様になってて、ゴールデン・グローブにノミネートってのも納得できる感じで、なかなか悪くなかった。

あと、主人公の奥さん役で出演してるアナ・デ・アルマスくん、久しぶりに見たけど、やっぱりキュートやよなぁ...........(笑)

作品としては、それなりにスリリングで、波乱万丈の武器商人ライフってのを垣間見るドラマは、テンポよく楽しませてくれる内容やったよ?!

2017年7月23日 (日)

『ネオン・デーモン』

今日は、お気に入りのニコラス・ウィンディング・レフン監督の新作をひとつ、ご紹介♪

デンマーク出身のレフンくんといえば、ライアン・ゴズリング主演の『ドライヴ』って作品でカンヌ映画祭の監督賞を受賞して、人気になったひとやんね。

ハリウッド進出前から、マッツ・ミケルセンが出演してた『ブリーダー』『ヴァルハラ・ライジング』なんかでも、その才能は認められてたわけやけど、どこかゴツゴツしてて、それでいて鮮烈な映像ってのが、魅力的なんよなぁ。

前作のライアン・ゴズリングが主演した『オンリー・ゴッド』や、トム・ハーディが主演した『ブロンソン』なんかの、ゴリゴリのバイオレンスものなんかも、独特の感性がにじみ出てるしね。

というわけで、そんな監督さんの最新作の感想は..........................?!

ネオン・デーモン / The Neon Demon   ★★★☆☆   (2016年)

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:エル・ファニング、ジェナ・マローン、アビー・リー、クリスティナ・ヘンドリックス、キアヌ・リーヴス、ベラ・ヒースコート、デズモンド・ハリントン、カール・グルスマン

一流のモデルになることを夢見て、田舎町からロスにやって来た女の子は、その美貌を認められて、順調すぎるほどのとんとん拍子にキャリアをスタートさせるのだが..............ってな、モデル業界の裏側を描いたサスペンスもの?!

一流のカメラマンやデザイナーに認められることで、ライバルとなる他のモデルの反感を買い、やがて事態は思わぬ方向に..............ってなことで、美に隠された醜さをってとこなんやろか。

いやね、まったくの個人的な好みの問題なんやろうけど、主演のエルくんをして、究極的な美と言われても、どうにもピンとこなくて、その時点で少し気分が萎えてもうてなぁ..............(苦笑)

話のドギツさと、こだわりの映像表現ってところが、この監督さんの個性なわけで、彼のこれまでの作品に興味がある者にとっては、その点はなかなか味わいがあるんやけど、そうやなかったら、ちょっと違和感があるんやろうって思う。

美しさと醜さの同居した、危ういバランスで成り立つ世界ってのが、モデル業界なのかもしれんなぁって思いつつ、美に対する女性の執念やら妬みの深さってのに、ちょっと圧倒されてもうたかも?!(笑)

2017年7月22日 (土)

『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』

今日は、伝記ドラマをひとつ、ご紹介♪

最近、やたらと増えてる“アイヒマン”ものなんやけど、この作品では、“アイヒマン実験”と言われる心理実験を行ったアメリカの学者の話なんよ。

これは、ナチスで大量虐殺の指揮を執ったアドルフ・アイヒマンってひとがアルゼンチンでイスラエルの情報機関に捕まって、裁判にかけられた際に、彼が異常な精神を持ち合わせていたわけやなく、普通の人間が、ただ忠実に命令に従っただけやったっていう見方をされたことがキッカケになってるみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発 / Experimenter   ★★☆☆☆   (2015年)

監督:マイケル・アルメレイダ
出演:ピーター・サースガード、ウィノナ・ライダー、ジョン・パラディーノ、ジム・ガフィガン、ケラン・ラッツ、デニス・ヘイスバート、エドアルド・バレリーニ、ジョン・レグイザモ、アントン・イェルチン、ネッド・アイゼンバーグ、タリン・マニング、ジョシュ・ハミルトン、アンソニー・エドワーズ

社会科学者の男は、なぜ普通の人が虐殺に手を染めるのかという疑問を解くために、ある実験を行い、人は権威に対して服従するという結論を導き出すが、その実験のやり方に批判が出て..............ってな、アメリカの学者スタンレー・ミルグラムの半生を描く伝記もの?!

記憶の実験と偽って、別室の回答者が間違うたびに、徐々に電圧を上げた電気ショックを被験者に与えさせ、その様子を観察する方法で、ひとのなかの“服従”という心理を明らかにってね。

きっと好き嫌いの問題なんやろうけど、主人公の独白っていう形式を取ることで、なんや淡々とセリフが続くのが耐えられへんで、何度やっても途中で記憶が飛んでもうてなぁ.............(苦笑)

研究の内容や、それによって生じた影響とか、なかなか興味深い話ではあるんやけど、作品としてのオモシロ味ってことで言うと、あまり伝わってこんかった。

そもそものところで、邦題の“アイヒマンの後継者”ってのが内容からズレてもうてるし、“恐るべき”って形容詞がピンとこない内容やから、観る前の期待とのギャップがデカすぎるってのが問題なんかもしれんなぁ?!(苦笑)

2017年7月21日 (金)

『破門 ふたりのヤクビョーガミ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、直木賞を受賞した小説がベースになってるらしく、“疫病神シリーズ”ってののひとつみたいで、スカパーのドラマで濱田 岳と北村一輝のコンビで映像化されてるんやって。

監督の小林聖太郎ってひとは、西田敏行が主演してた音楽もの『マエストロ!』の監督さんで、あの上岡龍太郎の息子なんよ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

破門 ふたりのヤクビョーガミ   ★★★☆☆   (2017年)

監督:小林聖太郎
出演:佐々木蔵之介、横山 裕、橋爪 功、國村 隼、キムラ緑子、北川景子、橋本マナミ、中村ゆり、木下ほうか、宇崎竜童、月亭可朝、佐藤蛾次郎、勝矢、矢本悠馬、濱田崇裕、山本竜二、佐藤佐吉、高川裕也

知り合いのヤクザの親分に、映画の投資話を教えたところ、プロデューサーが金を持ち逃げしてしまい、親分の右腕の男と行方を追うことになるのだが.............ってな、コメディ調のドラマ?!

失った金を回収しようと奔走するうちに、別の組とモメてしまい、事態は更に複雑に.............ってことで、コテコテのヤクザ者と、中途半端なカタギの男が妙なコンビで大暴れってとこなんかな。

いや、某事務所の“なんちゃって俳優”が主演と聞くと、正直、どうかと思ったんやけど、佐々木くんの適当にデフォルメされたヤクザ者っぷりが秀逸で、相棒役も、少なくとも関西人設定には地でいけてるところで、案外、バランスも悪くなかったね。

まぁ、欲を言えば、ちゃんとした若手の役者で.........って気はせんでもないんやけど(苦笑)

金にまつわる、ヤクザのひと悶着は、脇を固める面々の安定感で、思ったよりも楽しめるエンタメ作品に仕上がってたかな?!

2017年7月20日 (木)

『僕と世界の方程式』

今日は、BBC制作のイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるモーガン・マシューズってひとは、もともとドキュメンタリーでの評価が高いらしく、イギリスのアカデミー賞を受賞したこともあるみたいで、この作品も過去のドキュメンタリーをヒントに原案を考えたんやって。

主役を演じてるエイサ・バターフィールドくんは、ちょっと前に紹介した『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』にも出演してた若手で、子役からスタートして、かなり期待の有望株ってことなんかもしれんね。

というわけで、そんな作品の感想は........................................?!

僕と世界の方程式 / X+Y   ★★★☆☆   (2014年)

監督:モーガン・マシューズ
出演:エイサ・バターフィールド、レイフ・スポール、サリー・ホーキンス、ジョー・ヤン、エディ・マーサン、マーティン・マッキャン、アレックス・ロウザー、アレクサ・デイヴィーズ、ジェイク・デイヴィス、オリオン・リー

数学に関しては天才的な才能を持つが、対人コミュニケーションができない自閉症の青年は、数学オリンピックの代表候補になり、はじめての海外で合宿生活をすることに...............ってな、青春ドラマ?!

唯一、心を開いていた父親は、幼い頃に交通事故で亡くしてしまい、以来、母親とも距離を置き、自分の世界に閉じこもっていた彼は、合宿に参加することで、外の世界に触れて、徐々に変わり始めるのだが.............ってなことで、孤独な青年と周囲の関係をってね。

他人とは違う世界のなかで生きていたのが、同世代の数学好きと出会い、異国で少しずつ心に変化が生じってなことで、心の成長と新たな感情をってところなんやろね。

なんか、単に数学オリンピックを目指す感動ものってノリにせずに、そこはあくまでネタにしつつも、母子の関係や、不器用にしか生きられない彼の成長に軸を置いてるところに、好感が持てるんよなぁ。

まぁ、結論がそこでエエんかってのはあるんやけど、どんな名誉よりも、“愛こそすべて”ってことなんかなぁ..............分からんでもない!?(笑)

2017年7月19日 (水)

『栄光のランナー/1936ベルリン』

今日は、実話を基にしたスポーツ伝記ものをひとつ、ご紹介♪

2020年の東京オリンピックに向けて盛り上がってきた(?)ところで、かつて同じ大会で複数メダルを獲得した選手といえば、自分なんかの世代やと、ロサンゼルス大会の時のカール・ルイスの4冠(100m、200m、4×100mリレー、走幅跳)なんやけど、そんなカールくん以前に、オリンピックで4冠を達成したのが、この作品の主人公である、同じアメリカ人のジェシー・オーエンスなんやって。

現役で最速のウサイン・ボルトは、400mや走幅跳に挑戦するって話はあったものの、結局、100mと200mの連覇を優先したために、3冠(北京のリレーは金メダルはく奪)までで、オリンピック4冠ってのは、簡単ではないんよなぁ。

ジェシー・オーエンスよりも前となると、アメリカ人のアルビン・クレンツレーンってひとが、1900年のパリ大会で、個人種目で4冠やったり、1924年のパリ大会では、フィンランドのビレ・リトラってひとや、パーヴォ・ヌルミってひとが、中長距離で4冠を達成してるらしい。

というわけで、そんなオリンピックにまつわる作品の感想は.....................?!

栄光のランナー/1936ベルリン / Race   ★★★☆☆   (2016年)

監督:スティーヴン・ホプキンス
出演:ステファン・ジェームズ、ジェイソン・サダイキス、ジェレミー・アイアンズ、シャニース・バントン、ウィリアム・ハート、イーライ・ゴリー、トニー・カラン、カリス・ファン・ハウテン、デヴィッド・クロス、アマンダ・クルー

陸上の短距離走者としての才能を認められ、大学に進んだ黒人青年は、コーチの助けもあり、次々と記録を更新し、1936年のベルリン・オリンピックの代表候補になるのだが...............ってな、実在のアスリートの伝記もの?!

ナチスのプロパガンダ的な意味合いが強いオリンピックに参加すべきか、そんな政治的な議論が起こるなか、選手自身も人種差別に反対するために、ボイコットすべきか苦悩するが............ってなことで、オリンピックで4冠に輝いた男を描いてるんよ?!

アメリカ国内での人種差別、ドイツでのユダヤ人や有色人種への弾圧、そんな困難な状況のなか、ひとりのアスリートとして大会に挑み、英雄となった男のドラマってのは、なかなか考えさせられるものがあったね。

誰よりも早く走りたい、そんな純粋なアスリートとしての気持ちと、それを阻もうとする現実、スポーツの政治利用の不毛さを思いつつも、そんな困難に打ち克つ男の姿で、スポーツの素晴らしさを改めて感じさせてくれるんよなぁ?!

2017年7月18日 (火)

『雨にゆれる女』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

主演の青木くんと言えば、ちょっと前に優香と結婚したってニュースで話題になったっけ。もともと、いろんな作品で脇役として、よく名前が出てくる役者さんで、映画デビューは『海猿』やったんやねぇ(笑)

監督さんは、単独での長編は、これがデビュー作ってことになるみたいなんやけど、これまでは主に映画音楽で注目されてたらしく、中国のジャ・ジャンクーや台湾のホウ・シャオシェンといった海外の監督さんの作品でも音楽を担当したりしてたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

雨にゆれる女   ★★★☆☆   (2016年)

監督:半野善弘
出演:青木崇高、大野いと、岡山天音、水澤紳吾、中野順二、杉田吉平、伊藤佳範、森岡 龍、地曵 豪、十貫寺梅軒、上田辰也、原田裕章、山田紗椰

心に傷を抱えた男は、周囲とはキョリを置きながら、町工場で働いていたが、同僚の男から、女を一晩、預かって欲しいと頼まれ、なかば強引に押し付けられるのだが.................ってなドラマ?!

互いにワケありな男女が、一緒に暮らすようになり、次第に惹かれあうが...............ってなことで、ちょっとミステリアスな人間ドラマをってとこなんやろね。

う~ん、まず気になってもうたのが、ヒロイン役の大野くんの演技のヘタさやった。もうボチボチ“アイドル女優”枠からはハズれそうで、女優としてひと皮剥けんとって気合いは分からんでもないんやけど、いかんせん演技が...........(苦笑)

あと、作品として、雰囲気は分からんでもないんやけど、ネタばらしをした時点で、あまりの強引さで話が崩壊してもうてる気がするんよ。

過去の因縁やら、話をドラマチックにするためのネタってのは分かるんやけど、ちょっと無理がありすぎるんと違うかなぁ。

てなわけで、オープニングでの期待値は、そのまま最後は萎んでもうた感じやったね................悪い作品ではないんやろうけど?!(苦笑)

2017年7月17日 (月)

『リチャードの秘密』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、アイルランドの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるアイルランド出身のレニー・アブラハムソンといえば、ブリー・ラーソンにアカデミー賞主演女優賞をもたらし、自身も作品賞と監督賞にノミネートされた『ルーム』のひとなんよ。

紹介するこの作品と、アカデミー賞の候補になった作品の間に作った、マイケル・ファスベンダーが出演した『FRANK -フランク-』ってので、被り物の男が主役ってことで話題になったんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの過去作品の感想は.............................?!

リチャードの秘密 / What Richard Did   ★★★☆☆   (2012年)

監督:レニー・アブラハムソン
出演:ジャック・レイナー、ローシン・マーフィ、サム・キーリー、ラース・ミケルセン、ロレイン・ピルキントン、フィオン・ウォルトン、パトリック・ギブソン、ギャヴィン・ドレア、ビリー・ギブソン、レイチェル・グリーソン、メラ・カロン

休みを利用して海辺の別荘に行き、友人たちとのビーチパーティーで知り合った女の子と付き合うようになるが、ある晩、彼女との関係が少しギクシャクしてケンカになった時に、彼女の元カレと揉めて................ってなビターな青春ドラマ?!

裕福な家に育ち、学校ではラグビー部の選手として人気も人望もある青年は、自分には明るい未来しか想像してなかったのが、ある出来事がキッカケですべては崩れてしまい.............ってなことで、忘れることのできない夏の出来事をってね。

前半は、淡々と金持ちの若者の遊びや恋に興じる夏休みの様子を切り取ってて、少しノリきらん展開やったんやけど、そこまでで主人公のキャラをさりげなく印象付け、シリアスな後半につなげる構成は、よくできてた。

感情に押し流されて、思わず取った行動で、重い十字架を背負う主人公の苦悩ってのは、なんやズシリと伝わってきたわ。

“それまで”と“それから”、満たされていることが当たりまえのような生活から、想像できないほどの深い絶望へ、なんともビターな現実のなかで、何を感じ、どう行動するのかってなぁ...............?!

2017年7月16日 (日)

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、人気シリーズ(?)の最新作をひとつ、ご紹介♪

ディズニーのドル箱コンテンツってことなんやろうけど、個人的には、もうずいぶん前から“惰性”で作ってる感がかなり強くて、今回も劇場で観んでもって気もしたんやけど、大きなスクリーンやから...........って部分があるんで、とりあえず貯まった鑑賞ポイントでってね(笑)

監督を務めるヨアヒム・ローニングってひとは、ノルウェー出身で、『コン・ティキ』っていう実話をベースにした海洋アドベンチャーものを撮ってて、なかなか骨太な作品に仕上げてたんで、ディズニーの目に留まったんかもしれんなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 / Pirates of The Caribbean : Dead Men Tell No Tales   ★★★☆☆   (2017年)

監督:ヨアヒム・ローニング
出演:ジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラーリオ、ジェフリー・ラッシュ、スティーヴン・グレアム、ケヴィン・R・マクナリー、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ

呪いをかけられ、海に沈む父親を救うため、ウィルとエリザベスの息子は、ジャック・スパロウを探し、呪いを解くカギと言われる伝説の財宝“ポセイドンの槍”を探す航海に出るのだが................ってな、ディズニーのアドベンチャー・シリーズ第5弾?!

かつて、海賊の掃討をしようとするなかで、ジャック・スパロウにやられて幽霊となった男は、幽閉されていた魔の海域から解き放たれ、復讐のためにジャックを追いかけるのだが...............ってなことで、例によってお宝探しに横やりが入って、あれやこれやと大騒ぎってね(笑)

う~ん、なんかね、もはやこのシリーズ何でもアリな展開になってるんで、今さら細かいツッコミを入れてもしようがないんやけど、今回の強引なキャラ設定ってのは、どうなんやろうって思うんよ(苦笑)

久々のオーリーとキーラの登場ってのは、シリーズのファンにはたまらんのやろうけど、ちょっと無理やりな話は、厳しかったね。

それにしても.............邦題の“最後の海賊”って誰なんやろ?原題を素直に訳すと“死人に口なし”ってことになるんやけど、それがどうやって“最後の海賊”になるのか、まったく理解できんのよなぁ............(苦笑)

2017年7月15日 (土)

『ジョン・ウィック:チャプター2』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、キアヌ・リーヴス久々のヒット(?)シリーズをひとつ、ご紹介♪

激太りを指摘されたりしながら、ながらく“ぼっち”な寂しい生活をしてた(?)キアヌくんが、アクションでスクリーンに還って来た、そんなところでファンを熱狂させた(?)『ジョン・ウィック』の続編がこれなんよ(笑)

今回も、来日して大好きなラーメンを堪能したらしいキアヌくん、どうやらすでに第3弾の製作が決定したらしく、脚本の執筆が始まってるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

ジョン・ウィック:チャプター2 / John Wick : Chapter 2   ★★★☆☆   (2017年)

監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス、コモン、ローレンス・フィッシュバーン、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、フランコ・ネロ、ブリジット・モイナハン、ランス・レディック、ジョン・レグイザモ、イアン・マクシェーン、ピーター・セラフィノウィッツ、ルカ・モスカ、ピーター・ストーメア

引退して平穏な日々を過ごそうとするスゴ腕の殺し屋だったが、イタリア・マフィアから、かつて交わした“血の誓約”を理由に、なかば強引に仕事を引き受けさせられ、それがキッカケで、他の殺し屋から命を狙われることになるのだが....................ってなアクションもの?!

依頼した“仕事”を片付け、強引に元の世界に引き戻した依頼人を殺そうとするが、逆に懸賞金を掛けられて、ニューヨーク中の殺し屋から命を狙われることに............ってなことで、今回も派手にドンパチやら殴り合いやらが繰り広げられるんよね。

正直に言うと、さすがにキアヌくんも50歳を超えて、アクションにキレはないんやけど、このシリーズ、しっかりとキャラ設定がされてて、とことんやり返す、そんなシンプルな分かりやすさがあるもんやから、思いのほか楽しめるんよ。

久々のアクションものの当たり役ってことで、キアヌくんも楽しそうに暴れまわってるし、まぁ、これはこれで十分アリなんやろなぁ?!

しかし...........このままいくと、チャプター3は10分くらいで終わってまいそうやけど、大丈夫なんやろか............なんて!(笑)

2017年7月14日 (金)

『古都』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、川端康成のノーベル文学賞作品がネタになってるらしく、もともとは原作をそのまま映画にする予定が、監督さんの方で違和感があったかなんかで、原作の主人公の姉妹それぞれのその後を、娘たちとの関係を軸にした内容に変更したんやって。

80年代には、市川 崑の監督で、山口百恵がひとり二役を演じて映画化されたんやけど、そのときに共演した三浦友和と結婚して、その作品が引退記念作品になったんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.................?!

古都   ★★★☆☆   (2016年)

監督:Yuki Saito
出演:松雪泰子、伊原剛志、橋本 愛、成海璃子、蒼 れいな、蒼 あんな、奥田瑛二、葉山奨之、迫田孝也、栗塚 旭

京都の老舗の呉服屋を営む女は、娘が店を継ぐものと思っていたが、就活中の娘は、将来に迷っていた。一方、林業を営む双子の妹の娘もまた、画家を目指してパリに留学したものの、将来に自信が持てず...............ってなドラマ?!

京都の町で伝統を背負う、そんな家族のなかで苦悩する母娘と、京都を出た外の世界で、自らを見失いそうなるなる娘と見守る母、数奇な運命のなかで揺れる親子をってところなんかな。

過去の回想部分と現代部分とをミックスしながら、ちょっとノスタルジックに表現することで、京都で生きる重みのようなものは伝わってくるんかね。

映像にこだわって撮ってるらしく、なるほど美しい京都の風景が、印象的なドラマの雰囲気を作ってるんかも。

出てる役者は、それぞれに味のある演技をしてて、関西人が見ててもそれほど違和感のないくらい、“はんなり”した感じは出てたよ。

まぁ、どうしても古典的なテイストの作りだけに、少し敷居の高さを感じてもうたのか、ストレートに受け止めにくい部分はあったかなぁ........まぁ、そんな悪くはないんやけど?!

2017年7月13日 (木)

『エリザのために』

今日は、ルーマニアの監督さんによる作品をひとつ、ご紹介♪

クリスティアン・ムンジウって監督さんは、長編デビュー作がカンヌ映画祭で注目され、2作目の『4ヶ月、3週と2日』っていう作品がパルムドールを受賞し、ヨーロッパ映画賞でも監督賞を受賞したんよ。

その次の『汚れなき祈り』って作品も、カンヌ映画祭でパルムドールにノミネートされ、脚本賞を受賞し、そんでもって、この作品で、監督賞を受賞したんやって。

というわけで、そんな監督さんの新作の感想は.....................?!

エリザのために / Bacalaureat   ★★★☆☆   (2016年)

監督:クリスティアン・ムンジウ
出演:アドリアン・ティティエニ、マリア=ヴィクトリア・ドラグシ、ヴラド・イヴァノフ、リア・バグナー、マリナ・マノヴィッチ、ラレス・アンドリッチ

高校生の娘を学校のそばまで送り、愛人に会いに行った男は、娘が別れた後に暴漢に襲われたとの連絡をもらう。軽いケガで済んだが、大学で奨学金をもらうために試験でいい成績が必要で、事件で動揺して試験に集中できない娘に、責任を感じた父親は.............ってなドラマ?!

罪の意識から、娘のためにできる手は尽くそうと、ツテを当たって、裏の手を使おうとするが、そんな父親に娘は反発し..............ってな感じで、必死の父親と家族の関係を描いてるんよ。

不正がまかりとおる社会の現実と、そのなかで苦悩しながらも娘のためにと行動する父親、その善悪の境目を映しながら、家族の絆をってとこなんかな。

娘の明るい未来への切符を目の前にしながら、それがスルリとこぼれ落ちそうになったときに、父としてどうするか、って問いかけに、分からんでもないんやけど、どうしても正当化できんこともあるやんね。

そんな迷える心を、繊細にってところが、作品としての評価なのかもしれんなぁ..........まぁ、地味ではあるんやけど?!

2017年7月12日 (水)

『真夜中のパリでヒャッハー!』

今日は、ちょっと前に紹介したフランスのおバカなコメディのシリーズものをひとつ、ご紹介♪

『世界の果てまでヒャッハー!』の原題は“Babysitting 2”で、この作品がシリーズ第1弾の“Babysitting”なんよなぁ(苦笑)

レンタルDVDに入ってる予告編では、あの林家ぺー&パー子を担ぎ出して、異常に甲高い声で“ヒャッハー”って言わせてるのが、果たしてプラス効果なのか逆なのかは、個人的には疑問やし、なんでひっくり返って2作目から出してもうたのかも謎やよね。

というわけで、そんな売り方のマズさをボヤキつつ、作品の感想は..................?!

真夜中のパリでヒャッハー! / Babysitting   ★★★☆☆   (2014年)

監督:フィリップ・ラショー、ニコラ・ブナム
出演:フィリップ・ラショー、アリス・ダヴィ、ヴァンサン・ドゥサニャ、ジェラール・ジュニョ、タレク・ブタリ、ジュリアン・アルッティ、クロチルド・クロ

漫画家志望で出版社の受付で働く男は、社長に自分の絵を見てもらうことを条件に、社長の息子の子守をすることになるのだが.................ってな、基本、かなりおバカなコメディに、ちょっとエエ話を混ぜ込んでってな“調子ノリ”コメディ?!

普通に子守を頼んだハズが、翌朝に警察から電話があり、家に戻ってみると、家の中は散らかり放題で、息子の姿はなく、残されたビデオを再生すると..............ってなことで、驚きの一夜の模様がってね(笑)

単純にワルノリのお祭り騒ぎに、ちょっと胸にくるホンワカ話を織り込んで、キレイにまとめてるあたりが、ただのバカ騒ぎで中身のないコメディと違って、ちょっと心憎いところなんよ。

このシリーズ、ビデオ映像を再生して、なにがあったかを検証するっていうところを、上手く設定として利用してて、取り返しのつかない“やってもうた”感が笑いに変わるところが秀逸やなぁって思う。

しかし、当たり前の話なんやけど、パート1があってのパート2なわけで、人間関係やらキャラ設定があってのことなわけやから、ホンマに、先走って2作目を、しかも“ヒャッハー”みたいに調子こいて出してもうた売り方は、完全にヘタうってもうたね(苦笑)

2017年7月11日 (火)

『種まく旅人 ~夢のつぎ木~』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この“種まく旅人”ってシリーズ、日本の第一次産業(農業や漁業)に従事するひとたちにスポットを当てたもので、第1弾が大分のお茶農家を描いた『種まく旅人 ~みのりの茶~』で、第2弾が兵庫の淡路島の海苔と玉ねぎをネタにした『種まく旅人 ~くにうみの郷』で、今回が第3弾ってことになるらしい。

今回の舞台は岡山県の赤磐市ってところで、ちょうど市町村合併で10年ほど前にできたらしく、市政10周年の記念事業のひとつになってる作品なんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

種まく旅人 ~夢のつぎ木~   ★★★☆☆   (2016年)

監督:佐々部 清
出演:高梨 臨、斎藤 工、海老瀬はな、池内博之、津田寛治、升 毅、永島敏行、井上 順、安倍萌生、吉沢 悠、田中麗奈、川藤幸三、辻 伊吹

東京で女優を目指していた女の子は、実家の桃園を継いだ兄が病気で他界したのをキッカケに、故郷に戻って桃の栽培をしながら、市役所で働いていたが、そんな彼女の町に、農林水産省の若い役人が調査に訪れるのだが...............ってなドラマ?!

亡くなった兄が見つけた新種の桃の品種登録を夢見て、必死に多忙な日々を送る彼女と、上司の命令で仕方なく調査にやって来た彼、そんな二人は、互いに相手のことを知り、次第に距離を縮めるが.............ってなことで、奮闘する農業従事者の若者を描くってね。

高梨くんのキャラのせいなのか、全体的にかなりコメディ調な作りが気になったんやけど、そこはさすがの佐々部くん、しっかりと今回も“泣きのツボ”を用意してくれるところが心にくいわな(笑)

美味しい桃を作りたいという生産者の思いと、それを容易にさせない農業の現場の現実、日本の第一次産業の抱える問題点を映しつつも、そこで必死に頑張る人たちの姿ってのは、なんや胸にグッとくるんよなぁ...........?!

2017年7月10日 (月)

『ロスト・エモーション』

今日は、SF系の恋愛ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、今年はじめにヒューマントラストシネマ渋谷で開催された“未体験ゾーンの映画たち2017”っていう企画モノで上映されてたらしいんよ。

監督のドレイク・ドレマスってひとは、アントン・イェルチンとフェリシティ・ジョーンズが共演した『今日、キミに会えたら』って作品でサンダンス映画祭の審査員特別賞を受賞して注目され、ガイ・ピアースを主演した『あなたとのキスまでの距離』っいう不倫ものを撮ったりしてるひとなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

ロスト・エモーション / Equals   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ドレイク・ドレマス
出演:ニコラス・ホルト、クリステン・スチュワート、ガイ・ピアース、ジャッキー・ウィーヴァー、デヴィッド・セルビー、ケイト・リン・シール、トビー・ハス、オーロラ・ペリノー、スコット・ローレンス、レベッカ・ヘイズルウッド

戦争によって地上の大部分が破壊された世の中で、残された人々は、完全に感情を制御された社会のなかで暮らしていた。そこでは、感情を持つことは“病気”とされ、同じ職場の女性が気になるようになった青年は、薬の服用で“病気”を抑えるよう指導されるのだが...............ってなSFもの?!

彼のなかで、ふとしたキッカケで芽生えた、ひとつの感情、彼女もまた、自分のなかの感情に気づきながら生活していて...............ってなことで、若い男女の禁じられた恋の話をってね。

感情を抑えられた社会のなかでハゲしく燃える恋、なるほど、この設定によって、誰かを愛する気持ちの強さってのが引き立てられとった。

ただ、ドラマとしては、目新しさはなくて、監視社会っていう設定からすると、ちょっとツッコミどころが多くなってるあたりに物足りなさがあったかな(苦笑)

それにしても.........確かに“感情を失った社会”って設定からの邦題なんやろうけど、原題を無視してのカタカナ英語での邦題って、ホンマに作品を作ったひとへの侮辱やと思うんよなぁ...............?!

2017年7月 9日 (日)

『昼顔』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、フジテレビの昼のメロドラマとして放映されて、その内容がエライ評判になって、お大騒ぎになった(?)のを、映画で“その後”を描くって企画らしいんよ。

“不倫”ってのは、どこぞのオヤジが“不倫は文化だ”みたいなことを言った頃は、すさまじいバッシングを受けてたけど、最近の芸能ネタといえば、“ゲス不倫”のオンパレードで、なんやブームでも来てるんかって思うやんね(苦笑)

というわけで、そんな流行の(?)不倫ネタ映画の感想は.....................?!

昼顔   ★★★☆☆   (2017年)

監督:西谷 弘
出演:上戸 彩、斎藤 工、平山浩行、伊藤 歩、三浦誠己、黒沢あすか、萩原みのり、渋川清彦、中村育二、志賀廣太郎、松居大悟

不倫のはてに、離婚し、裁判の結果、二度と“彼”と会うことが許されずに、知らない街で新たな生活をスタートさせた彼女だったが、ほたるの研究をしている彼が、彼女の街で講演会をすると知り.................ってなドロドロのTV版不倫ドラマのその後を描く作品?!

彼のことは忘れたつもりだったが、再びめぐり逢ってしまったふたりは、互いに気持ちを抑えることができずに、会うようになるのだが................ってなことで、“不倫純愛”ってやつなんかなぁ(苦笑)

なんとなく、上戸くんも実生活で結婚して、こういったシチュエーションの役柄に少し艶めかしいリアリティが伴ってる気はしたね。

好きになった相手に妻がいて、それでも気持ちは抑えられない、そんな“禁断の関係”の末路をってところで、う~ん、ちょっと“ありきたり”な結末は、いかにも昼ドラって感じで、それを映画にする必要性はってのは思わんでもないか。

まったくTV版を観てないんで、まぁ、全体としてどうなのってのは、何とも言えんけど、きっと上戸くんと男前セクシーな斎藤くんっていうキャスティングが、妄想を掻き立て、一定の層に訴えかけるんやろなぁ........よう分からんけど(笑)

あえて金払って映画館で観るようなものかって気はしつつも、TV版にハマったひとなら、きっと楽しめるんやろね?!

2017年7月 8日 (土)

『ジーサンズ はじめての強盗』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、コメディ系のヤツをひとつ、ご紹介♪

この作品、もともとは1979年に製作された『お達者コメディ/シルバー・ギャング』って映画をリメイクしたものらしいんよ。オリジナル版と、今回のリメイク版の邦題、どっちがセンスがあるかってのは、かなり難しい議論やけど...................(笑)

それにしても、マイケルおじさんにモーガンおじさん、そしてアランおじさんの3人を揃えるとは、豪華やよなぁ。3人ともアカデミー賞を受賞したことがあって、アラン&マイケルおじさんは、60年代から活躍してるわけやから、スゴいキャリアやもんね。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

ジーサンズ はじめての強盗 / Going In Style   ★★★☆☆   (2017年)

監督:ザック・ブラフ
出演:マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、アラン・アーキン、マット・ディロン、アン=マーグレット、ジョーイ・キング、ジョン・オーティス、クリストファー・ロイド、キーナン・トンプソン、ピーター・セラフィノウィッツ、マリア・ディッツィア

永年勤めた会社が、会社合併により年金の支払いを停止し、銀行からは家を差し押さえるとの通知があり、困った男は、たまたま銀行で強盗事件に居合わせたのをキッカケに、娘と孫のためにも何とかしないと、ということで、親友2人を誘い、銀行を襲うことを計画するのだが................ってな犯罪コメディ?!

体が不自由になりつつある老人3人が、奪われた年金を取り返そうと、大胆にも銀行強盗をすることになるが...............ってなことで、ベテラン俳優3人の掛け合いを活かして、コミカルかつスリリングに(?)ってとこなんかな。

個人的にマイケル・ケインのイギリス訛りの英語が大好きで、それを堪能できるだけでも、かなり満足やったんやけど、他のふたりも含めたベテランの安定感ってのは、悪くなかったね。

まぁ、話のスジとしては、“ありがち”な、かなり都合のいい感じで、いろいろとツッコミたくなるところではあるんやけど、作品のポイントは、犯罪ドラマとしてどうかってのとは違うんで、これはこれで....ってとこなんやろう(笑)

久々のスクリーンでのマット・ディロンも、なんか嬉しかったし、まぁ、このビミョーな邦題はおいといて、個人的には、お楽しみポイントの多い作品やったよ。

2017年7月 7日 (金)

『ボクの妻と結婚してください。』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる三宅喜重ってひと、以前におススメした、“阪急電車の走る姿”でオレのハートを鷲掴みした『阪急電車 片道15分の奇跡』の監督さんなんよ。

その後、『県庁おもてなし課』『レインツリーの国』と、ちょっと巷を騒がせた某アイドル事務所の御用達の映画監督みたいになってもうてるのが残念やったんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの“役者のまねごと”をしてる人たちを主演させてない作品の感想は.....................?!

ボクの妻と結婚してください。   ★★★☆☆   (2016年)

監督:三宅喜重
出演:織田裕二、吉田 羊、原田泰造、高島礼子、大杉 蓮、小堺一機、眞島秀和、森カンナ、佐藤ありさ、込江海翔、大塚千弘

バラエティ番組の放送作家をしている男は、病院ですい臓ガンの診断を受け、余命数か月と言われてしまう。最愛の妻と息子のために何ができるかを考えた彼は、妻の結婚相手を探そうと計画するのだが...............ってなドラマ?!

自分がいなくなった後に、妻と息子が幸せでいられるような、人生をポジティブにするような“企画”、そんな男の最後の仕事をってね。

なかなか話のネタとしては悪くないし、難病モノでシリアスになりすぎず、コミカルな笑いを交えて感動をってのは分かるんやけど、ちょっと中途半端やったかなぁ(苦笑)

話の導入部分がオチャラケ過ぎで、リアリティを切り離したことで、なんや少しノリきらん気分になってもうたのが、アカンかったのかも。

話のオチとしても、これでよかったって言われても、個人的には、なんとなくスッキリせん気分やったりしてなぁ................?!

主演の織田くんのコミカルな部分は、それなりに上手く発揮されてはいたんやけどね。

2017年7月 6日 (木)

『ブルーに生まれついて』

今日は、音楽の伝記モノをひとつ、ご紹介♪

チェット・ベイカーと言えば、白人のジャズ・ミュージシャンで、トランペットを吹いたり、歌ったりしてたひとで、「マイ・ファニー・バレンタイン」って曲は、彼の代表曲のひとつやんね。

監督のロバート・バドローってひとは、カナダ出身のひとらしく、長編デビュー作がそこそこ評価されて、これが2作目になるらしいんよ。次作でもイーサン・ホークとタッグを組むみたいで、他にはノオミ・ラパスやマーク・ストロングあたりが出演するんやって。

ちなみに、この作品は東京国際映画祭でグランプリ候補になったらしいんやけど、果たして“東京国際映画祭”ってのがどの程度の評価基準になるのかってのは、イマイチ分からんのやけど(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は...............?!

ブルーに生まれついて / Born To Be Blue   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ロバート・バドロー
出演:イーサン・ホーク、カーメン・イジョゴ、カラム・キース・レニー、スティーヴン・マクハティ、トニー・ナッポ、ダン・レット、ジャネット=レイン・グリーン、ケダー・ブラウン、トニー・ナルディ、ケヴィン・ハンチャード

ウェストコースト・ジャズの人気トランぺッターだったチェット・ベイカーは、ドラッグに溺れ、売人ともめて大切な前歯とアゴを折り、ボロボロの状態に。そんな彼を、女優の卵だった彼女が支え、復活を目指すのだが.............ってな伝記もの?!

栄光からの転落、そして復活への道をってところで、イーサン・ホークがどん底から這い上がろうと、もがき苦しむ伝説の男を熱演しとったね。

何かの宣伝で、イーサンくんの演技がオスカー級やって書いてあったのを見たときは、どうやろうって正直思ったんやけど、かなりの“なりきり”で、哀愁を帯びたチェット・ベイカーのペットの音色にマッチした、うらぶれた感じが出とったよ。

白人としてジャズをハイレベルで演奏するっていうプレッシャーで、心の弱さからクスリに逃げた、そんな男の悲哀ってのは、しみじみと音楽を聴いてると、なんともいえないものがあったかも♪

2017年7月 5日 (水)

『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』

今日は、ドキュメンタリー映画をひとつ、ご紹介♪

ナチスによるユダヤ人迫害から人々を救った話といえば、ドイツのオスカー・シンドラーであったり、ちょっと前に映画になった日本の杉原千畝なんかが知られてるんやけど、イギリスにも、同じように多くの命を救ったひとがおったらしいんよ。

とてつもなく困難な状況のなかで、命の重みを大切にして行動したひとたちの話を聞くと、やっぱり胸にグッとくるものがあるやんね。

というわけで、そんな真実の物語を描いた作品の感想は....................?!

ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち / Nickey's Family   ★★★☆☆   (2011年)

監督:マテイ・ミナーチュ
出演:ニコラス・ウィントン、ベン・アベルズ、トム・ベルマン、ハリー・ダニエルズ、アルフレッド・ダブス、ルース・フェデルマン

戦争から50年後に、埋もれていた一冊のスクラップブックが見つかったことで明らかになった、ひとりの男の奮闘と、それによって救われた命を描いたドキュメンタリー?!

西側諸国が宥和政策に出たことで、ナチスの侵攻を受けた旧 チェコスロヴァキアで、親たちは子供だけでも助けようと、人道支援のために滞在していたイギリス人青年に願いを託すのだが..........ってなことで、“イギリスのシンドラー”と言われた男の姿をってね。

ヒトラーによるユダヤ人迫害の脅威が迫るなか、ひとりでも多くの子どもたちを助け出したい、そんな強い意志と行動力が、600人以上の命を救い、それが更に多くの命を生み出した、そんな話を目にすると、なんや熱いものが込みあがってくるやんか。

もちろん、若くして財を手にしたとか、いろんな条件はあるんやろうけど、人が助けを必要としているときに、自分に何ができるか、そんでもって、誰に何を言われようとも、正しいと思うことをやる、そんなことの大切さを、ニコラスおじさんを見ながら感じてもうた。

その彼の気持ちが、救われた子どもたちから、さらに先の世代へと、確かに受け継がれてるってのも、なんや素敵やなぁってね?!

ドキュメンタリー作品としての作りは、少し物足りなさがあるものの、語られるドラマは、エエ話やったなぁ。

2017年7月 4日 (火)

『アズミ・ハルコは行方不明』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタになってるのは幻冬舎文庫で出てる小説らしいんやけど、原作者の山内マリコってひとは大阪芸大の映像学科の卒業らしく、映像化しやすい小説を書くのかもしれんね。

監督の松居大悟といえば、初監督作品の『アフロ田中』で注目されて、『スイートプールサイド』『私たちのハァハァ』といった、なかなか個性的なのを撮ってるひとなんよ。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

アズミ・ハルコは行方不明   ★★★☆☆   (2016年)

監督:松居大悟
出演:蒼井 優、高畑充希、葉山奨之、太賀、石崎ひゅーい、加瀬 亮、国広富之、菊池亜希子、山田真歩、落合モトキ、花影香音、柳 憂怜、芹那

オヤジ狩りをする女子高生にボコられた幼なじみを見つけ、なんとなく付き合い出した女の子、グラフティ・アートを真似て町に落書きしまくる男たちと同級生の女、とある町で暮らす若者たちの漫然とした苦悩をポップに(?)描いたドラマ?!

安月給で事務の仕事をし、家では祖母の介護で疲れた家族と暮らす女の子の日常と、刺激を求めて夜な夜な落書きをする若者、そんな話を時間軸を切り取りながら、ミックスしてってところで、なかなか挑戦的な作りのドラマやった。

まぁ、ちょっと手の込んだ構成だけに、分かりにくさってのがあって、それと、途中で中途半端なイメージやらチープな音響やらで、少し不完全燃焼な感は否めなかったかな。

主演の蒼井くんの、いつもながらの見事なまでの“なんとなく”な雰囲気が秀逸で、それと、意外なほど弾けまくる高畑くんの“イタい”演技のインパクトが、なかなかのアクセントやった(笑)

ちょっと意味深なタイトルと、斬新な作りの作品は、面白さもありつつも、もう一息な惜しさがあったね?!

2017年7月 3日 (月)

『フェンス』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、デンゼル・ワシントンの監督・主演作品をひとつ、ご紹介♪

これ、劇場での公開はなかったものの、アカデミー賞の助演女優賞を受賞し、作品賞、主演男優賞、脚色賞にノミネートされたんやって。

デンゼルくんの監督作品としては、『きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー』、本作と同様に自ら主演した『グレート・ディベーター 栄光の教室』に続き、これが3作目ってことになるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

フェンス / Fences   ★★★
☆☆   (2016年)

監督:デンゼル・ワシントン
出演:デンゼル・ワシントン、ヴィオラ・デイヴィス、ジョヴァン・アデポ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ミケルティ・ウィリアムソン、ラッセル・ホーンズビー、サナイヤ・シドニー

清掃員をする男は、かつて野球選手になることを夢見たが、当時は黒人がプロになることはできず、そんな自分の過去を引きずり、息子には堅実に働いて欲しいと願うのだが..............ってな、50年代のアメリカの、ある黒人家庭を描いたドラマ?!

家族を養うことに必死な時代を生きた男と、少しずつ変わりつつある現実、そんなギャップのなかで繰り広げられる、家族の問題をってとこなんやろね。

波乱万丈な人生を送ってきた父親、そんな彼に連れ添ってきた母親、厳格な父親に反発する息子、そんな家族のなかの衝突を描きつつ、当時の世の中の縮図をってところなんやろうけど、アフリカ系アメリカ人やないと、なかなか伝わらん内容かも。

あと、さりげなく触れられる神の与えた試練的な描写も、クリスチャンならではなんかなぁって気がして、あまり宗教的なものに興味がない者からすると、少し違和感があったりしてね。

この作品でアカデミー賞を受賞したヴィオラおばちゃんは、なるほど肝っ玉かあちゃんぶりを発揮し、演技の迫力はあったんやろうけど、取り立ててスゴイって感じでもなかったかも。

あくまでもアメリカ人向けのドラマであり、アカデミー賞にからみ、かつ監督がデンゼル・ワシントンでありながら、劇場で公開されんかったってのも、ちょっと納得の内容やった?!

2017年7月 2日 (日)

『ハクソー・リッジ』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、メル・ギブソンが久々にメガフォンをとった作品をひとつ、ご紹介♪

メル・ギブソンが監督をしたのは、まさかの前編マヤ語で、マイナーな役者を集めてマヤ文明を描いた『アポカリプト』(2006年)やから、ちょうど10年ぶりに監督復帰ってことになるんやね。

あの当時は、作品自体もかなり賛否両論の問題作やったけど、メルくん自身も暴言やら問題行動やらで、かなり世間を騒がせとったもんなぁ。そのせいで、しばらく干されて、ようやく最近になってメジャーに戻ってきたってとこやもんな(笑)

そんな作品は、アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞の主要3部門にノミネートされ、音響賞と編集賞を受賞したんよね。

というわけで、そんな作品の感想は................?!

ハクソー・リッジ / Hacksaw Ridge   ★★★☆☆   (2016年)

監督:メル・ギブソン
出演:アンドリュー・ガーフィールド、ヴィンス・ヴォーン、ヒューゴ・ウィーヴィング、テリーサ・パーマー、サム・ワーシントン、レイチェル・グリフィス、ジェイコブ・ワーナー、マイロ・ギブソン、リチャード・パイロス、ダーシー・ブライス、リチャード・プラット

銃を持って人を殺すことはしないと自分自身に誓った良心的兵役拒否者の青年は、衛生兵として戦争に参加しようと志願するが、彼の信条に周囲は戸惑い..............ってな、沖縄戦線でハクソー・リッジ(のこぎり崖)で戦った実在の兵士の実話を基にした戦争ドラマ?!

銃を持たずに戦場に行く、そんな彼を上官や隊の兵士はバカにし、イジメられ、除隊させるために軍法会議にもかけられるが、彼の意志は変わらず.............ってなことで、衛生兵として活躍した男を描いてるんよ。

話としては、なるほど感動的やし、普通では考えられないようなことが、実際にあったんやってところは興味深かったんやけど、う~ん、個人的には、ちょっとビミョーな気分やったよ。

どうしても、作品としてはアメリカ軍の立場で描いてるわけで、唐突にアメリカ人の大好きな、典型的な“日本”を差し込まれて、日本人からすると、その背景を考えたりしてると、なんかスッキリせん気分なんよね。

それに、延々と戦場の悲惨な状況を、リアルに描写されると、気分的にオチてまうしなぁ(苦笑)

あと、個人的に一番苦痛やったのは、主演のアンドリューくん、相変わらずの口半開きで、おそらく監督の描きたいキャラと、観てる側が感じる印象に、かなりのギャップがあるような気がするってところで............やっぱり、別の役者で観てみたかったなぁって思ったよ。

戦場での真実のドラマ、確かにそこに奇蹟があり、成し遂げたひとがいて、その勇気と行動は称賛に価するんやろうけど、素直に感動する気分には、ちょっとなれんかった?!

2017年7月 1日 (土)

『キング・アーサー』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、ガイ・リッチー監督の新作をひとつ、ご紹介♪

ガイ・リッチー、好きなんよ(笑)
前作の『コードネーム U.N.C.L.E.』が公開されてから、もう2年が経って、久々の監督作が公開っていうんで、実はかなり楽しみにしてたんよなぁ。

今回は、イギリス人が大好きな(?)アーサー王を描くってことで、ちょっと中世ものっていうイメージがなかっただけに、どう料理するのかが気にはなったんやけどね。

噂では“シャーロック・ホームズ”のシリーズ第3弾の企画に入ってるってことらしいから、いろいろと期待してまうよなぁ、なんてことを思いつつ鑑賞した作品の感想は.............?!

キング・アーサー / King Arthur: Legend of The Sword   ★★★☆☆   (2017年)

監督:ガイ・リッチー
出演:チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ、ジャイモン・フンスー、アストリッド・ベルジュ=フリスベ、エリック・バナ、クレイグ・マクギンリー、フレディ・フォックス、アナベル・ウォーリス、ミカエル・パーシュブラント、ケイティー・マクグラス、トム・ウー、ニール・マスケル、キングズリー・べン=アディル、デヴィッド・ベッカム、エリーヌ・パウエル

幼い頃に両親を殺され、以来、娼館で育てられた男は、岩に刺さった聖剣エクスカリバーを抜いたことで、王家の血を引くことが分かり、叔父である王から命を狙われるのだが.................ってな、アーサー王誕生を描いたアクション&ファンタジー?!

心優しいチンピラが、実は亡き王の実子だと知れ、人々の期待に戸惑う男は、暴君である叔父を倒そうとする仲間たちに助けられ、忘れようとしていた過去と向き合うのだが............ってなことで、熱いバトルがね!(笑)

この作品、完全にエンターテイメント重視で作られてるもんやから、重厚な中世の騎士道モノを期待すると、きっと肩透かしにあうと思うんよ。

ただ、テンポのいい早回しやら、妙に気分を煽る音楽やらで、久々の“ガイ・リッチー節”全開なところが、彼の作品のファンとしては、もうたまらんのよ!(笑)

一応、2時間を若干超える尺ながら、あまりにノリノリな展開に、“いやぁ~、ロックやわぁ♪”って呟きながら、思いっきり楽しんでもうた。

あと、どうでもエエ話なんやけど、巷の評判どおり、どうもベッカムはカントナのようにはいかんかったみたいやね(笑)

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