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2017年8月16日 (水)

『灼熱』

今日は、クロアチア、スロヴェニア、セルビアの合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ユーゴスラビアからのクロアチアの独立に伴って起こった、クロアチア人とセルビア人の紛争とその後を描いてるんやけど、カンヌ映画祭では、「ある視点」部門で審査員賞を受賞したりして、ヨーロッパでは評価されたらしいんよ。

監督さんは、クロアチアの首都ザグレブの出身らしく、これまでの作品で国内では数々の賞を受賞したりして、かなり注目されてるひとなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

灼熱 / Zvizdan   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ダリボル・マタニッチ
出演:ティハナ・ラゾヴィッチ、ゴーラン・マルコヴィッチ、ダド・チョーシッチ、ニヴェス・イヴァンコヴィッチ、ミラ・バニャッツ、スティッペ・ラドヤ、トゥルピミール・ユルキッチ

1991年に勃発したクロアチア紛争、同じ土地で暮らしていたクロアチア人とセルビア人が殺し合う、そんな争いによって、深い傷を負ってしまった人々を描いたドラマ?!

対立が激化するなか、村を出ることを決意したクロアチア人青年とセルビア人の彼女、紛争終結後に村に戻ったセルビア人の母娘と、その家の修復を手伝うクロアチア人の男、紛争終結から15年以上が経って、セルビア人の恋人と息子に会いに行くクロアチア人の男、それぞれの関係を映しながら、紛争がもたらした悲しみを、3つの時代に分けて描くってとこなんかな。

“民族対立”という、まったく次元の異なる争いによって、それまで普通に暮らしていた人たちが、引き裂かれ、憎しみ合い、傷つけあう、そしてその禍根は争いが終わった後も続き、ずっと人々の心の中に影を落とす、なんとも理不尽な話やよなぁ。

同じ役者が3つのエピソードで、それぞれ別のキャラを演じて、物語を紡ぐって手法は、ちょっと違和感があるものの、特定の“誰か”の話やないっていうことを表現してるのかもしれんね。

どちらかというと静かな流れのドラマが重ねられてるあたりで、観るひとを選ぶ作品なのかもしれんけど、これがクロアチアの過去であり、現在を切り取ったものやってことで、いろいろと考えさせられる話やったよ?!

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