『インサイド・マン』
今日は、スパイク・リーの監督作をひとつ、ご紹介♪
スパイク・リーといえば、アカデミー賞で名誉賞を与えられるくらい、黒人監督としては成功を収めたひとなわけやけど、80年代終わりから90年にかけての無双ぶりは、すごかったんよなぁ。
それが、最近では、監督作品はほとんど劇場で公開されることなく、レンタル屋に直行になってしまってるってのが、なんや淋しかったりするんよね。
というわけで、そんな作品の感想は.............................?!
インサイド・マン / Inside Man ★★★☆☆ (2006年)
監督:スパイク・リー
出演:デンゼル・ワシントン、クライブ・オーエン、ジョディ・フォスター、ウィリアム・デフォー、クリストファー・プラマー、キウェテル・イジョフォー、ウィレム・デフォー、カルロス・アンドレス・ゴメス、アシュリー・アトキンソン、キム・ディレクター、カサンドラ・フリーマン、ジェームズ・ランソン
ひとりの男が仕掛けた銀行強盗の完全犯罪、その解決に挑むひとりの交渉人と、謎の依頼を受けた女弁護士、はたして事件の行方は......................ってなクライム・サスペンス?!
当然ながら、監督がスパイク・リーって聞いた時点で期待をしてまうわけやけど、どうも作品全体の間の悪さ、そしてダイアローグも安っぽくて、ワクワクするものが全く感じられないってな感じで、どうしたんやろなぁって思ってもうた。
中途半端に人種差別や暴力反対なんかのメッセージを入れるもんやから、白々しく取って付けたような印象しかなくて、なかなか伝わず、観終わったときの疲労感ってのが、かなりのものやったね。
お気楽な警察の対応や、無意味な仕掛けに対し延々と謎解きする様は、どうにも我慢できずに、あくびが出てもうて、こらえるのに必死やった。
せっかく、これだけいい役者を集めたのなら、もう少しスリリングな展開にして欲しいって思うし、尺的にも2時間以上も引き伸ばす作品やないね。
それでも諦めきれない気持ちはあるんやけど、こういうデキを見せられると、あぁ、あの頃の作品に溢れる“毒気”はどこいったって言いたくなるやんか??(苦笑)
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