お・ス・ス・メ!

2018年1月 1日 (月)

『サージェント・ペッパー ぼくの友だち』

新年あけましておめでとうございます♪

というわけで、今年の最初の作品は何にしようかと思ったんやけど、なんとなくホッコリした気分でスタートしたいかなぁってことで、ちょっと前のヨーロッパ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるサンドラ・ネットルベックってひとは、デビュー作の『マーサの幸せレシピ』ってのが大ヒットして、ドイツ映画賞で主演女優賞を受賞したのをはじめ、スペインのゴヤ賞でもノミネートされたりと、話題になったんよ。

この作品が2作目にあたって、その後にマイケル・ケインが主演した作品なんかも撮ってるんやけど、どうも日本では紹介されてないみたいなんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

サージェント・ペッパー ぼくの友だち / Sergent Pepper   ★★★★   (2004年)

監督:サンドラ・ネットルベック
出演:ニール・レナート・トーマス、クレオ(犬)、ウルリク・トムセン、カロリン・プライン、ヨハンナ・テア・ステーゲ、オリヴァー・ブロウミス、アウグスト・ツィルナー、リチャード・ホープ、ペーター・ローマイヤー、(声の出演)フロリアン・ルーカス

人間でいることや嫌な、トラの着ぐるみを愛用する少年が出会った一匹の犬、彼は元の飼い主から莫大な財産を相続し、命を狙われた犬だった...................ってな、ちょっとナンセンスな物語?!

まぁね、そもそものところで、犬と子供を主人公にするのは、半ば定番の反則技(?)なわけやけど、それに加えて、なんとなく“ゆるい”展開と、素朴な感じが心地いいんやなぁ(笑)

ありがちではあるんやけど、動物との友情やったり、言葉と心を通わせるってなところが、子供の頃に思い描いてた想像の世界を呼び覚ましてくれて、心をくすぐるんよね。

少しドタバタのコメディ・タッチでありながら、子供の世界ってのを、自然に、そして丁寧に描いた内容には、観る側をいつのまにかホッとさせる、そんな説得力があるんよな?!(笑)

2017年12月31日 (日)

『人生タクシー』

今年の最後を締めくくる作品は、ちょっと意外なところでイラン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ベルリン国際映画祭で監督賞にあたる金熊賞を受賞して、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞でも外国語映画賞にノミネートされたりしたらしいんよ。

実は、監督のジャファル・パナヒくんは、2006年に『オフサイド・ガールズ』って作品を発表してるんやけど、ワールドカップ予選を戦う自国のチームの試合を観戦したいっていう女の子たちを描いてて、法律で女性のサッカー観戦が禁止されてるなか、そんな作品を出したことを快く思わないイラン政府から、20年間、映画を作ってはいけないっていう命令を受けたらしいんよ。

撮るなって言われても、じっとはしてられない、そんな反骨の監督さんは、いろいろ工夫しながら“作品”を作ってるんやけど、この作品も結局は政府から上映許可はおりず、いろいろな支援者の力を借りて、国外で発表されたんやって。

というわけで、そんな監督さんの現状を映しつつ、映画愛を感じる作品の感想は..................?!

人生タクシー / Taxi   ★★★★☆   (2015年)

監督:ジャファル・パナヒ
出演:ジャファル・パナヒ

映画監督をしていた男は、乗り合いタクシーの運転手をしながら、客とのコミュニケーションを映像として記録し、“作品”を作ろうとするのだが..............ってなドキュメンタリー調のドラマ?!

泥棒は死刑に値するか、客同士でハゲしく議論をしたり、規制をかいくぐって海賊版のDVDを売り歩く男、金魚を抱えて目的の場所を急いでいる老婆たち、交通事故で重傷を負った夫を病院に連れていく妻、そんな様々な“乗客”との交流から、イランで暮らす人々の日常を切り取りつつ、その背景をさりげなく語ってるんよ。

“乗客”のひとりとして登場する、監督さんの姪っ子の、子供の視点からの鋭いコメントが、なかなか痛快で、微笑ましかったね。

なぜ、監督さんがこういう形で作品を作らなければならないか、そんな事情を知ったとき、表現の自由の大切さってのを、しみじみと感じてもうたなぁ................?!

2017年12月30日 (土)

『ヘンダーソン夫人の贈り物』

今日は、ちょっと前の作品で、実話を基にしたイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品で、主演のジュディ・デンチがアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞でも主演女優賞やオリジナル脚本賞にノミネートされたんよ。

登場するウィンドミル劇場は、ロンドンのピカデリー・サーカスの近くに現在もあるらしく、ストリップ・ダンス・クラブになってるって記事を、ネットで見かけたっけ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ヘンダーソン夫人の贈り物 / Mrs.Henderson Presents   ★★★★   (2005年)

監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ジュディ・デンチ、ボブ・ホスキンス、ケリー・ライリー、ウィル・ヤング、クリストファー・ゲスト、アンナ・ブリュースター、セルマ・バーロウ、サラ・ソルマーニ、ナタリア・テナ、トーマス・アレン、ロザリンド・ハルステッド

富豪だった夫に先立たれた未亡人は、ふとした思いつきで、ロンドンのソーホーにある劇場を買収し、ヌード・レヴューを上演し、人気となるが.................ってな、実話に基づいたお話?!

金持ちばあちゃんと、そんな彼女に雇われた劇場支配人、そして舞台に立つ出演者たち................第二次世界大戦でドイツの空爆を受ける大変な時に、決して閉じることのなかった舞台の裏話ってことで、これ、なかなか魅力的な話なんよなぁ。

それに加えて、ジュディ・デンチとボブ・ホスキンスという主演の二人の演技が、絶妙な掛け合いの連続で、味わいがあってエエんよ。

ちょっと小憎らしい雰囲気が出しつつ、ユーモアのあるばぁさんと、それを受けとめる支配人の夫婦のような“友情”、ふたりの小気味いい会話は、観てると微笑ましく感じるんよね。

それほど派手な盛り上がりでガンガンくる感じやなくて、それほどインパクトはないんやけど、温かい人間模様がジワジワと心に沁みてくる、そんな作品やった?!

2017年12月24日 (日)

『ブレードランナー』

今日は、今年、続編の公開で話題になった名作SFをひとつ、ご紹介♪

この秋に公開された『ブレードランナー 2049』は、賛否両論な評判やったんやけど、それでも監督がドゥニ・ヴィルヌーヴってこともあって、個人的には観たくてしょうがなかったんやけど、なんだかんだで時間が合わず、見逃してもうたんよ。

この作品の元ネタは、数々の小説が映画化されてるフィリップ・キンドレッド・ディックって小説家の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(Do Androids Dream of Electric Sheep ?)」って話を映画化したもので、実はこれが彼の初めての自作の映画化やったらしんやけど、残念ながら、作品が公開される前に、脳梗塞で亡くなってもうたらしいんよなぁ。

作品のなかで描かれる近未来が2019年ってことで、ちょうど1年ちょっと後の世界やけど、ネット社会や車の自動運転だとか、かなり進歩したものの、まだ、残念ながら描かれてるほどの世の中には至ってないのかも。

というわけで、新作の予習として観た1作目の感想は.........................?!

ブレードランナー / Blade Runner   ★★★★   (1982年)

監督:リドリー・スコット
出演:ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ダリル・ハンナ、ショーン・ヤング、ブライオン・ジェームズ、エドワード・ジェームズ・オルモス、ジョアンナ・キャシディ、ウィリアム・サンダーソン、ジェームズ・ホン、モーガン・ポール

精巧な人造人間(レプリカント)を作り出した人類だったが、人間に紛れ込んだ彼らを見つけ出す捜査官(ブレードランナー)をしていた男は、反乱を起こしたレプリカントを見つけ出す指令を受け、再び復帰するのだが......................ってなSFドラマ?!

限りある命を延ばそうと、自らの創造主と掛け合おうとするレプリカントたちと、そんな彼を見つけ出そうと後を追うブレードランナーの男、ハゲしい攻防の末に迎える結末は....................ってなことで、なるほどマニア心をくすぐる、凝った作りになってるんよ。

まず目を引くのが、香港資本が製作に入ってることで、アジアンテイストを前面に押し出した物語の舞台になってて、とってもエキゾチックな雰囲気のなかで、印象的なドラマが展開していくんよ。

出てくるメカや、細かなアイテムなど、細部にわたってこだわりを感じさせるものがあり、思わず見入ってしまうほどのディテールに、ワクワクしてもうた(笑)

話の内容も、主演の若き日のハリソンくんの男前っぷりもエエんやけど、悪役を演じるルトガーくんの存在感と、そのキャラが醸し出す、なんともいえない“刹那”に、ちょっとグッときてまうんよ。

80年代はじめに作られた近未来SFドラマは、作り手の“こだわり”が細部にわたって滲み出てて、素直に“すごい”って思えるクオリティやった?!

2017年12月17日 (日)

『ニューヨーク・ドール』

今日は、音楽もののドキュメンタリー作品をひとつ、ご紹介♪

NEW YORK DOLLS っていうバンドの存在は、ちょうど自分が生まれた年に結成されただけあって、さすがにリアルタイムでは知らなかったんやけど、洋楽にはまった頃に、SEX PISTOLSCLASHといったパンクを聴く流れで、そんなバンドがあったんやっていうのを知ったんよ。

当時の写真なんかを見ると、ちょうど今のビジュアル系のはしりのような、中世的なファッションでキメて、ギンギンのロックを聴かせる、そんなバンドやったんよね。

わずか数年の活動期間のバンドでありながら、その後のシーンの流れに大きな影響を残したバンドに関するドキュメンタリーということで、興味深々で観た感想は.......................?!

ニューヨーク・ドール / New York Doll   ★★★★   (2005年)

監督:グレッグ・ホワイトリー
出演:アーサー・ケイン、デヴィッド・ヨハンセン、シルヴェイン・シルヴェイン、モリッシー、イギー・ポップ、ボブ・ゲルドフ、クリッシー・ハインド

1971年の結成から、わずか数年の活動と2枚のアルバムで、その後のパンク・ミュージックの流れを作った伝説のバンド“ニューヨーク・ドールズ”、そのベーシストで、モルモン教に改宗したアーサー・“キラー”・ケインの再結成コンサートまでの姿を追った音楽ドキュメンタリー?!

つかの間の栄光と、その後に続く長い挫折の日々、やっとたどり着いたささやかな安息の日々の中で、常に心にあった“あの頃”の自分、ひとりのミュージシャンが辿った波乱万丈の半生は、そのクライマックスに向けて、悲しみと歓びを映しだすんよなぁ♪

あふれんばかりの才能がありながら、どうしようもなく不器用に生きた男の物語に、なんや思わず熱いものが込み上げてきてもうた?!

2017年12月 4日 (月)

『盗聴者』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、フランスとベルギーの合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を演じてるフランソワ・クリュゼと言えば、数年前に大ヒットしたフランス映画『最強のふたり』で体の不自由な富豪役を演じてたひとで、フランスではベテランの役者さんなんよ。

監督さんは、これまでに短編を1作作ってたらしく、どうやらこの作品が長編デビューになるらしく、期待の新星ってとこなのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は................?!

盗聴者 / La Mecanique De L'ombre   ★★★★☆   (2016年)

監督:トマス・クライトフ
出演:フランソワ・クリュゼ、サミ・ブアジラ、ドゥニ・ポダリデス、アルバ・ロルヴァケル、シモン・アブカリアン

アルコール中毒で仕事を失った男は、断酒して社会復帰しようと仕事を探すが、ある日、政府関係者という男から、盗聴したテープを原稿に起こす仕事をしないかと、オファーを受けるのだが................ってなサスペンスもの?!

決められたアパートの一室で、毎日、決められた時間のなかで、機械的に盗聴した録音テープの内容をタイプする、そんな仕事をしながら、ある日、テープの内容が新聞に書かれた事件に関わっていることに気づき............ってなことで、なかなかスリリングな犯罪ドラマが展開するんよ。

主演のフランソワおじさんの、戸惑いながらも、事件に巻き込まれる男の苦悩を漂わす演技は、なかなかの味わいやった。

無職の冴えない中年オヤジが、気づいたら政治的陰謀にかかわっていた、そんな展開は、ちょっと現実離れしてはいるんやけど、それを上手く納得させるだけの雰囲気があったね。

こういう“陰謀もの”(そんなジャンルがあるかどうかは別にして.....)が好きなものには、たまらん一品やった?!(笑)

2017年10月28日 (土)

『ドリーム』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、実話を基にしたドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞で作品賞、脚色賞、助演女優賞にノミネートされてて、ゴールデン・グローブ、英国アカデミー賞、放送映画批評家協会賞などでノミネートされたりして、いろんなところで評価されたんよ。

実はこれ、当初の邦題が“ドリーム 私たちのアポロ計画”ってなる予定やったんやけど、実際の内容はアポロ計画やなくてマーキュリー計画ってこともあって、かなりの批判を受けて、渋々(?)“ドリーム”だけになったんよ(苦笑)

当初の案は論外やと個人的にも思うんやけど、ただ、今の邦題も原題とは違うことになってもうてて、原作者やそれを受けて映画を作った側がタイトルに込めてるものと別物になってもうてる時点で、敢えてこのカタカナ邦題にする理由ってのが、ごっつい疑問ではあるんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ドリーム / Hidden Figures   ★★★★   (2016年)

監督:セオドア・メルフィ
出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナー、キルステン・ダンスト、マハーシャラ・アリ、ジム・パーソンズ、キンバリー・クイン、グレン・パウエル、オルディス・ホッジ

NASAのラングレー研究所で計算係として働く3人の黒人女性は、人種隔離政策が続く状況のなか、宇宙への有人飛行を目指す国家プロジェクトに携わりながら、計画の成功のために、それぞれの持ち場で頑張るのだが................ってな、実話を基にしたドラマ?!

部署のマネージメントを形式的に任されながらも、管理職になれない女性、技術者としての才能がありながらも、適格条件が欠けているからと拒否される女性、軌道計算で群を抜く才能を発揮しながらも、認められない女性、それぞれに苦悩を抱えながらも、夢に向かって奮闘する、そんな彼女たちの姿をってことなんやろなぁ。

いろんな困難と立ち向かいながら、3人それぞれを主人公にして、熱いエピソードが挟まってるあたりが心憎い演出やったかな。

国家の威信を掛けたプロジェクトに携わりながらも、表に出ることのない大切なひとたち、そんなところが原題の意味するところなわけで、そう考えると邦題をめぐる騒動は、かなり余計やったよね(苦笑)

どんなときも夢を諦めない、そんな強いメッセージが、心地よく胸に残る、なかなか秀逸なドラマやった?!

2017年10月22日 (日)

『オープン・ユア・アイズ』

今日は、スペイン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国スペインでは、アカデミー賞にあたるゴヤ賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など10部門にノミネートされるくらい、評価されたらしいんよ。

気に入ったトム・クルーズが、キャメロン・クロウを監督に迎えて、ハリウッドでリメイクしたのが『バニラ・スカイ』って作品で、主役におさまった自分の相手には、オリジナルと同じペネロペ・クルスを指名して、その後、ふたりが交際してたってのは有名な話やんね。

アレハンドロ・アメナーバルって監督さんは、スペインとチリのハーフで、なかなか才能あふれるひとなんやけど、最近は新作の話もなく、ちょっと淋しいんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

オープン・ユア・アイズ / Abre Los Ojos   ★★★★   (1997年)

監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:エドゥアルド・ノリエガ、ペネロペ・クルス、フェレ・マルティネス、ナイワ・ニムリ、ペドロ・ミゲル・マルティネス、チェテ・レラ

親の遺産を相続し、裕福な暮らしをしているイケメンの男は、ある日、ひとりの女性と出会い、好きになるのだが、その時に付き合っていた別の女によって交通事故に遭ったことで顔が醜く変貌してしまい、心を閉ざしてしまうのだが.................ってなミステリーもの?!

欲しいものは何でも手に入れる、そんな何不自由のない生活から、変わってしまった容姿を恥じ、好きなひとにも会えない、苦痛の日々を過ごすことに.......ってなことで、過去を取り戻せない焦りと、現実と向き合えない苦しみをってとこなんかな。

この作品、独特の映像表現や話の切り口で、個性的に語り掛けてくるんで、最初はちょっと分かりにくくて戸惑うんやけど、次第にその世界に引き込まれていくような感じで、なんとも不思議な魅力があるんよ。

これががキッカケでトム・クルーズの寵愛を受け、世界的に有名になったペネロペ・クルスは、確かに印象に残る存在感を出してたしね?!(笑)

2017年10月18日 (水)

『わたしは、ダニエル・ブレイク』

今日は、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、イギリスのアカデミー賞で賞を受賞したのをはじめ、カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞し、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞でも外国語映画賞を受賞したりして、かなり評価されてるんよ。

監督のケン・ローチは、もう80歳を超えてるにもかかわらず、若い時と同じ目線で、社会のなかでもがき苦しむ人たちを見つめて映画を作ってるところが、ホンマにスゴイと思うんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの新作の感想は........................?!

わたしは、ダニエル・ブレイク / I, Daniel Blake   ★★★★☆   (2016年)

監督:ケン・ローチ
出演:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ、ディラン・フィリップ・マキアナン、ブリアナ・シャン、シャロン・パーシー、ケマ・シカズウェ、ケイト・ラッター

何十年も大工として真面目に生きてきた初老の男は、心臓発作を起こしたことで働くことができず、国の援助を頼ろうと申請手続きをしようとするが、役所の対応に疑問を感じていたとき、役所の職員が、ふたりの子どもを抱えたシングルマザーに冷たい対応を見て、我慢がならず..............ってなことで、社会的弱者の苦悩を描いたドラマ?!

働きたくても働けない、そんな状況で生活のために必死の男は、同じように理不尽な対応をされた家族を放ってはおけず..........ってことで、ひとりの頑固おやじと母子家庭の交流から、イギリス社会の問題点を切り取るってとこなんかな。

いやね、主役のジョーンズおじさんのキャラが、なかなかエエんよ。昔気質の職人で、権力に立ち向かいながら、弱きを助ける、カッコええんよなぁ。

監督さんらしく、社会の底辺でもがき苦しむ人たちを切り取りながら、そこに愛情と人情に満ちた人間ドラマを描き出すあたりは、やっぱりグッと胸にくるものがあるんよ。

地味な展開で、ちょっと盛り上がりに欠ける感もあって、万人受けするような類の作品ではないんやと思うんやけど、頑固おやじの心の叫びを噛みしめると、後からジワジワと味が出てくるんよね?!

2017年10月16日 (月)

『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、スペイン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるオリオル・パウロってひと、実は、以前に紹介した『ロスト・アイズ』ってので、監督のギリェム・モラリスと一緒に脚本を書いてたひとらしいんよ。

出演者のひとり、ホセ・コロナドくんは、監督さんの以前の作品にも出演してたらしいんやけど、今回はそれに人気のマリオ・カサスを加えた、野心作ってとこなんかもね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明 / Contratiempo   ★★★★☆   (2016年)

監督:オリオル・パウロ
出演:マリオ・カサス、アナ・ワヘネル、バルバラ・レニー、ホセ・コロナド、フランセスク・オレーリャ、パコ・トウス

不倫相手が殺された現場に居合わせたことで、殺人事件の容疑者となった男は、裁判で無罪を勝ち取るために雇った女性コンサルタントに、事件について語るのだが................ってなサスペンス?!

殺された不倫相手との旅行中に起こった自動車事故、隠ぺいを図ったことで、結果的に追い詰められた男の告白と、それを聞きながら真相を把握しようとする女コンサル、果たして事件の裏側には何が.............ってなことで、これ、なかなかヒネリの効いた話なんよ。

次々と明らかになる事件の全容、彼女は誰に殺されたのか、二転三転した後に明らかになる“結末”は、ちょっとしたサプライズもあったりで、上手くまとまってたかな。

まぁ、若干、オイオイってツッコミは入れたくなる感もあるんやけど、それも何となく許せてしまえるだけの“勢い”があるんよね。

ゲス不倫の落とし前は安くはないってことで、やっぱり後ろめたいことはやったらアカンってことなんやろなぁ............?!(笑)


より以前の記事一覧