特集?!

2015年2月 1日 (日)

野球にまつわるちょっとエエ話 ② 『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』

金曜日に紹介した『アゲイン 28年目の甲子園』に引き続き、劇場で公開中の作品のなかから、もうひとつ高校野球をネタにした感動ものを、今日はご紹介♪

高校野球って数々のドラマを生み出してきたわけやけど、実は日本が海外に植民地を作ってた時代には、外地でも予選が行われ、朝鮮、満州そして台湾の代表が出場してたらしく、初出場で決勝戦まで行ったチームの話がネタになってるのが、この作品なんやって。

監督さんは、もともと役者をしてるひとみたいで、これが監督作としてはデビュー作になるんやって。そんな監督さんを支えてるのが、『海角七号/君想う、国境の南』って作品で知られるウェイ・ダーションくんで、製作と脚本を担当してるんよね。

この作品、本国台湾で大ヒットしたらしく、台湾の有名な映画賞である金馬奨で主要6部門でノミネートされ、永瀬くんも日本人として初めて主演男優賞にノミネートされたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

KANO ~1931海の向こうの甲子園~ / Kano   ★★★★☆   (2014年)

監督:マー・ジーシアン
出演:永瀬正敏、坂井真紀、ツァオ・ヨウニン、チェン・ジンホン、大倉裕真、シェ・ジュンチャン、チェン・ビンホン、大沢たかお、小市慢太郎

1931年、日本が統治していた台湾で、農村地帯にある1勝もしたことのない嘉義農林学校の野球部に、ひとりの鬼監督がやって来る。甲子園を目指すと宣言した彼の指導により、チームは力をつけていくのだが.............ってな、実話を基にしたドラマ?!

これ、初出場の台湾の高校生が甲子園の舞台に立ち、そして決勝まで行った、そんな奇跡のような実際にあった話をネタにしてるんよ。

日本人だけやなく、いろんな民族の混成チームにもかかわらず、仲間を信じ、野球を愛する気持ちで団結した青年たちが、ボールを追いかけて一生懸命に頑張る姿を見てると、なんやごっつい熱い気持ちにさせられるんよ。

いろいろな困難を乗り越えながら、着実に成長していく選手たちを応援しながら、最後はとめどなく涙があふれ出してもうて...............(号泣)

かつての弱小チームが挑む、異国での大舞台、爽やかなスポーツマンシップと野球への愛が詰まったドラマは、ステキな余韻と深い感動をもたらしてくれるんよなぁ!?

2015年1月30日 (金)

野球にまつわるちょっとエエ話 ① 『アゲイン 28年目の甲子園』

春のセンバツ高校野球の出場校も決まり、プロ野球もキャンプ・インまで数日で、いよいよ球春到来かな。で、センバツの地元の兵庫代表は.........................ん、近畿は奈良と京都が2校で、あとは大阪と滋賀..............まさかの兵庫なし?!(苦笑)

なんて、ちょこっとショックを受けてみたりしつつ、そんな時期に高校野球をネタにした映画が2本、劇場で公開されてたので、今日と次の日曜を使って、ご紹介ってね♪

監督をしてる大森くんは、これが長編2作目で、ちなみに前作の『風が強く吹いている』では、箱根駅伝をネタに、感動的なドラマを作ってたっけなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!(涙)

アゲイン 28年目の甲子園   ★★★★   (2014年)

監督:大森寿美男
出演:中井貴一、柳葉敏郎、波留、和久井映見、門脇 麦、工藤阿須加、太賀、西岡徳馬、木村 仁、安田 顕、久保田紗友、浜田 学

28年前の夏に、甲子園を目指した地区大会の決勝戦の前日に部員が起こした暴力事件により、出場辞退となった元高校球児だった男のもとを、事件を起こした部員の娘と名乗る女子大生が訪れ、彼女が事務局として手伝っている“マスターズ甲子園”への出場を勧められるのだが............ってなドラマ?!

決して忘れることのできない過去、そして28年後の現在、複雑な心情を抱えながら生きる人たちの葛藤と新たなスタートを描くってとこなんかな。

これ、何が素晴らしいかって、野球をテーマにしながらも、仲間との絆や家族との関係といったものを扱いつつ、大人になった野球少年たちがそれぞれの人生と向き合いながら、その家族を含めて、前に進む姿が描かれてるんよ。

過去の出来事の真相と、そこに秘められた想い、生きて行くなかでの悔いや赦しを語りながら、ひとつのボールに込められる“愛”が伝わってくるんよなぁ。

いくつかの伏線から、セリフが上手く活かされてて、そんな言葉を聞きながら、途中から何度も涙が止まらんようになってもうて、胸が熱くなってもうたよ。

勝つことも、負けることもできなかったあの日、高校野球ならではのドラマに、思わず目蓋を腫らす傑作やった!?

2013年2月14日 (木)

ノーザンライツ・フェスティバル2013から ④ 『ブリーダー』

今日も、渋谷で開催中のノーザンライツ・フェスティバルで上映してる作品をひとつ、ご紹介.....って言っても、明日で終わりなんやけど.......(苦笑)

北欧出身の若手の監督さんで、今、一番注目されてるのは、『ドライヴ』でブレイクしたニコラス・ウィンディング・レフンやろなぁ。これまでチェックした『ヴァルハラ・ライジング』『ブロンソン』も、なかなか個性的な作品やったし、今後の活躍が楽しみってとこやね。

今回の上映会の中でも、巷の人気(?)を意識してか、監督さんの日本未公開の作品を上映してたんで、そのひとつをワクワクしながら鑑賞してみたんよ。ちなみに、スザンネ・ビア監督の『アフター・ウェディング』などでもお馴染みのマッツ・ミケルセンってデンマークの俳優さんのデビューは、実はレフン監督の作品やったらしい。

というわけで、作品の感想は........?!

ブリーダー / Bleeder   ★★★☆☆   (1999年)

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

出演:キム・ボドゥニア、マッツ・ミケルセン、ズラッコ・ブリッチ、リヴ・コーフィックセン、リッケ・ルイーズ・アンデルソン

コペンハーゲンの街はずれ、ビデオ屋で働く映画オタクの男の親友は、小さなアパートで恋人と同棲していた。ある日、彼女から妊娠を告げられた彼は、素直に喜ぶことができず、次第に抑え切れない感情を覚え.......ってなサスペンス・ドラマ?!

恋人の妊娠をきっかけに、揺れ動く男の心の中の葛藤をメインにしながら、そこに周囲の登場人物を絡め、ハードな部分だけで突っ走らずに、映画オタクとして不器用に生きる男の恋の話で和ませ、ひとつにまとめた作品ってとこかな?!

一気にグリグリと来るのかと思いきや、監督さんの“映画愛”を散りばめつつ、ややマッタリとした展開で進むあたりで、アレって思ってたんやけど、さすがにポイントを押えてテンションを上げてくるあたり、監督さんのその後の作品につながるものを感じたね。

全体的なバランスや演出では、さすがに初期の作品だけあって、稚拙さが目立つものの、暴走する感情をむき出しにして、突っ走るあたりの描写は、なかなかの迫力やったかな?!

この作品自体の評価としては、ボチボチってとこなんやけど、監督さんの足跡を知る上では、貴重な作品といったところやったね。

2013年2月13日 (水)

ノーザンライツ・フェスティバル2013から ③ 『キング・カーリング』

今日も、開催中の北欧映画を特集したノーザンライツ・フェスティバルで上演されてる作品をひとつ、ご紹介♪

北欧でメジャーな(?)スポーツと言えば.......カーリング??......ってなわけで、“氷上のチェス”ことカーリングを題材に、捻くれた笑いを提供してくれるのが、この作品なんよね。

主演のアトレおじさんは、地元のノルウェーでは有名なコメディ俳優らしく、『Mr.インクレディブル』のノルウェー版の声をやってるひとなんやって。そんでもって、ノルウェーのアカデミー賞であるアマンダ賞で、この作品で主人公の妻役をやってた女優さんが助演女優賞にノミネートされたらしい。

そんなこんなで、作品の感想は.........そういえば、今年の冬は、日本のカーリング娘たちの話題は、あまり耳にせんよねぇ........?!

キング・カーリング / Kong Curling   ★★★☆☆   (2011年)

監督:オーレ・エンドレセン

出演:アトレ・アントンセン

かつては一流のカーリング選手だった男は、あまりにも完璧を追い求めすぎたために、強迫神経症を患ってしまい、病院に長期にわたって入院することに。10年後に退院した彼は、肺の病気で苦しむ恩師を救うため、再びかつての仲間を集めるのだが......ってなコメディ?!

いやぁ~、なんてオフビートな笑いなんやろね(笑)

どうにも冴えない主人公が、これまた変わり者ばかりの仲間と一緒に、かつての栄光を取り戻すべく、大会に出場するってな、実に分かりやすい話なんやけど、それを思いっきりキャラを立たせて、どこか悲哀を漂わせながら、ズレた笑いで攻めてくるってな感じかな。

まぁ、ちょっとベタすぎな感はアリアリではあるんやけど、個人的には......そんなに嫌いやないんよね(笑)

あと、“爽やか”に下ネタを使ってくるところがオモロかったかなぁ.......ちょっと後半の畳み掛けるような下ネタ攻勢には、オイオイってとりあえずツッコミだけは入れといたんやけど.....(苦笑)

かなりクセのあるコメディではありながら、適度にオチもついて、それなりに楽しめる仕上がりなんと違うかな?!

2013年2月11日 (月)

ノーザンライツ・フェスティバル2013から ② 『サウンド・オブ・ノイズ』

今日も、東京・渋谷でやってるノーザンライツ・フェスティバルで鑑賞したノルウェー映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、2010年のカンヌ映画祭でヤング批評家賞ってのを受賞したんやって。他にもワルシャワ国際映画祭で観客賞を受賞したり、マイナーどころながら、いろいろと評価されてるらしいんよ。

そんでもって、今回の公式HPを見てたら、出演してるミュージシャンに元ビーグルのドラマーや、元レイ・ワンダーのひとが作ったバンドのドラマーとか.......って言っても「誰や?」って言われそうなんやけど、知る人ぞ知る的なマニアックな喜びを与えてくれる面々が出演してるんよね(笑)

そんなこんなで、作品の感想は........?!

サウンド・オブ・ノイズ / Sound Of Noise   ★★★★   (2010年)

監督:オラ・シモンソン、ヨハネス・シューネ・ニルソン

出演:ベント・二ルソン、サンナ・パーション、マグヌス・ボルイェソン、フレドリク・ミール

くだらない音楽で溢れた街で、様々な物を使って自分たちの音楽を奏でて、人々の目を覚まさせるってな目的で“音楽テロ”を遂行するために集まった6人のドラマー。そんな彼らを、音楽一家に生まれながら、自分だけ音楽の才能がなく、刑事になった男が追いかける.......ってなコメディ・ドラマ?!

病院の手術室に銀行.....意外な場所で意表をつくものを使って音楽を演奏する一味、そして現場にはメトロノームが残され.......ってなわけで、なんとも奇想天外なストーリーは、細かな笑いが散りばめられててエエんよね♪(笑)

とりあえず犯罪ドラマなんやろうけど、どこかユルくて、そんでもって痛快で、ニヤリとさせられてもうたよ。

そんでもって、そんなドラマには気の利いた音楽が流れ、クールなビートでガンガンとくるもんやから、自然と観る側もノリノリになってもうて........!?(笑)

アイデア溢れるストーリーと、ちょっとスリルがあって、笑いながらホコっとさせてくれる、う~ん、これ、なかなかナイスな一品やったね!?

2013年2月10日 (日)

ノーザンライツ・フェスティバル2013から ① 『チャイルドコール 呼声』

昨日から東京の渋谷にあるミニ・シアターで、北欧映画と特集した“ノーザンライツ・フェスティバル2013”ってのが開催されてるんよ。そんでもって、たまたまタダ券を4枚ほど入手できたんで、初日の朝から晩まで一日お世話に(?)なったんで、鑑賞した作品をご紹介ってね♪

今日、紹介する作品は、昨年のノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞で主演女優賞や脚本賞を受賞したもので、3月末から劇場で公開されることになるらしい。

主演は、スウェーデン版のミレニアム・シリーズに主演したノオミ・ラパスで、監督さんはカンヌ映画祭なんかでも評価されたことのあるひとなんやって。ちなみに、今回の作品の上映の後で、来日した監督さんのトークショーがあったんやけど、なかなかナイスな感じのひとやったよ(笑)

というわけで、ちょっと先取りの作品の感想は.........?!

チャイルドコール 呼声 / Babycall   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ポール・シュレットアウネ

出演:ノオミ・ラパス、クリストッフェル・ヨーネル

夫の暴力から逃れるため、息子とふたり、郊外にあるマンションに移り住んだ女は、夫の影に怯えながらも、ひとり息子を守ろうと必死になるのだが......ってなサスペンス・ホラーもの?!

一時たりとも子どもから目を離そうとしない母親、そんな彼女と偶然知り合い、心惹かれる電気店の店員、現実と妄想の間で、事態は思わぬ方向に......ってなことで、最初は普通のサスペンスものかと思ってたら、次第に違和感が出てきて、展開が徐々に加速していくあたり、なかなか雰囲気のあるドラマに仕上がってたね!?

何が真実で何がウソなのか、敢えて分かりにくくしながら、観る側を混乱に陥れつつ、グイグイと引っ張っていく演出が、何とも味わい深かったかな。

主演のノオミくんは、最近はしっかりと演技で勝負に出てる感があるんやけど、母性を出しながら、ここでも難しい役柄を熱演してた。

どちらかというと地味目な作品ではあるんやけど、最後まで飽きさせない作りと、余韻の残る後味は、なかなか悪くなかったかな?!

2012年12月 2日 (日)

ダニエルくんとジェームズ・ボンド ③ 『007 スカイフォール』

今日は、ダニエル・クレイグ版007の最新作を、ご紹介♪

この作品、アメリカでの興行成績も順調に滑り出したってこともあって、昨日は映画の日ってのもあったんやろうけど、劇場はほぼ満席やった。

今回は、監督にケイト・ウィンスレットのダンナであるサム・メンデスを迎えて、前2作の好調を受けて、更に躍進をってことで、製作側も相当の気合いやったんやろなぁ(笑)

ただ、メンデス監督のこれまでの作品を見ると、最初の『アメリカン・ビューティー』以降は、『ロード・トゥ・パーディション』、『ジャーヘッド』、『レボルーショナリー・ロード/燃え尽きるまで』と、ちょっと迷走気味なところが気にはなるんやけど。

なにはともあれ、そんな巷の期待を一身に受けた作品の感想は........?!

007 スカイフォール / Skyfall   ★★★☆☆   (2012年)

監督:サム・メンデス

出演:ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ベニレス・マーロウ、アルバート・フィニー、ベン・ウィショー、ジュディ・デンチ

世界各地に送り込まれたMI-6の諜報部員のリストが何者かに盗まれ、それを追うボンドだったが........ってことで、ダニエルくん扮する007シリーズの第3弾?!

悪役をハビエルくんが演じるってことで、ちょっとワクワクする気持ちもなくもなかったんやけど.......う~ん、これどないなんやろ(苦笑)

前作までは、それなりにアクションで楽しませてくれてたんやけど、今回は、部分的には、いつもながらの迫力はあったものの、畳み掛けるような勢いがないんよね。途中の話の流れがかったるくて、正直、2時間半近くやるような内容やないんと違うかなって思ってもうた。

ダニエルくんは、歴代のボンドにならって、必死に軽口を叩くんやけど、シリアスで強面すぎる彼では、相変わらずまったく“粋”を感じないんよなぁ(苦笑)

それと、このシリーズに一貫してることなんやけど、ジュディ・デンチをキャスティングしたことで、Mが出しゃばりすぎてて、主役の存在感がなくなってまうところがどうもなぁ。マザコン的要素を007の作品に注入されても........??

プロットも練られてるように見えて、実にお粗末でツッコミどころ満載やし。どうせツッコませるなら、かつてのように荒唐無稽に大風呂敷を広げた方が、よっぽど楽しめると思うんやけど(笑)

秘書のマネーペニーも小道具担当のQも、まったくこれまでの良さを無視してもうてるし、もうボチボチこのシリアス路線に付き合うのも限界かも.......なんて思ったりして?!(苦笑)

2012年12月 1日 (土)

ダニエルくんとジェームズ・ボンド ② 『007/慰めの報酬』

続いては、シリーズ第22作目にあたる、ダニエルくん主演の第2作目の感想を、ご紹介♪

これまでのボンドものは、それぞれの作品が1話完結やったんやけど、今回は、前作の直後から始まるっていう、ちょっと異例の構成やったんよね。

前作が好評やったのに気をよくしたのか、シリアス路線を突き進むダニエルくんと仲間たちってなことで、この作品も、世間的にはかなりの話題作になってたっけ。

新たなファン層を獲得するためには、これはこれでアリなんかなぁ........なんて思いつつ、どこか淋しさを噛みしめながら(?)鑑賞した作品の感想は........?!(笑)

007/慰めの報酬 / Quantum Of Solace   ★★★☆☆   (2008年)

監督:マーク・フォスター

出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アルマリック、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、ジェマ・アータートン、グレン・フォスター、イェスパー・クリステンセン

ダニエルくんになってから2作目の007は、前作で最愛の女性を殺されたボンドが、怒りと悲しみを胸に、復讐を誓うのだが.......ってな感じで、前作のその後を描いた続き物!?

今回も、激しいカーチェイスにボートでの水上バトル、そんでもって飛行機まで出てきて、ボンド映画らしく、これでもかってくらいにアクションてんこ盛りやったね♪(笑)

そんなハードなアクションをこなしながら、悪事を企む敵を追い詰めろってなことで、話の根底にある流れってのは、まさにボンド映画なんやけど.......。

このリアリティを重視した新シリーズも2作目になると少し慣れが出てきて、まぁ、それほど悪くはないとは思いつつも、自分の中の思い入れってのが邪魔して、どうしても素直に受け入れられへんのよなぁ。

ダニエルくんの苦みばしった表情は、どうみても余裕ナシやし、動きにユーモアもなく、自分の思い描くボンドのイメージとは、やっぱり違うんよ(苦笑)

意表をつく新兵器もなければ、思わずツッコミたくなるような、“ありえない”悪の野望もないし......ワクワク感が......。それに、やたらと現場に顔を出す“出しゃばり”Mの無用心さも気になったりして......(笑)

全体的に作品に“遊び心”がないために、単なるアクション映画になってしまってる感じで、まぁ、確かに迫力のあるアクションやから、それに文句はないんやけど、これがジェームズ・ボンドやって言われても、やっぱりどこか違和感がなぁ.......。

ダニエルくんとジェームズ・ボンド ① 『007 カジノ・ロワイヤル』

いよいよ007の新作が公開されるってわけで、今日は6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグの過去作品をまとめてご紹介♪

世間的にはダニエルくんになってからのシリーズは、かなり好評らしいんやけど、個人的に言わせてもらうと、実は未だにダニエルくん=ジェームズ・ボンドってのが、シックリこなかったりするんよなぁ(苦笑)

初代だからというわけやないんやけど、やっぱり歴代ボンドの中ではショーン・コネリーが最高なわけで、その次に5代目のピアース・ブロスナンが好きやった者からすると、ダニエルくん版ボンドは、どうもシリアスすぎて......まぁ、人気になってるのは、その部分が評価されてのことらしいんやけど。

6代目が決まる前の候補者として、クライヴ・オーウェンやジュード・ロウなんて名前が挙がってたみたいやけど、自分の中のボンド像ってのがショーン・コネリーなもんやから、カッコよさと女ったらし度からいくと、その中やったら断然ジュード・ロウってのがオモロイと思ったんやけどねぇ(笑)

とにもかくにも、6代目の1作目を鑑賞したときの感想は........?!

007 カジノ・ロワイヤル / Casino Royale   ★★★☆☆   (2006年)

監督:マーティン・キャンベル

出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、ジュディ・デンチ、マッツ・ミケルセン、

いよいよ始まった、新たなボンドを迎えて作られた待望の(?)007シリーズの最新作!

ジェームズ・ボンドが“殺しのライセンス”を手にするところから始まり、ブラック・マーケットの金を集め、裏社会で資金運用をする一味と対峙する、ってなお話?!

ボンドが唯一愛した女性との悲恋を描くなど、いつも通りのアクションにプラスして、今回はドラマ性を出してきたらしい。要するに、これまでの非現実的な設定を排除して、よりリアリティを追及したって感じかな。

ただ.......このシリーズの持ち味である、ワクワクするような展開や意外性のある小道具が出てこなくて、個人的には少しがっかりしてもうた。

新しいボンド役のダニエルくんは、それなりに雰囲気を出そうとして頑張ってるんやけど、残念ながら彼には生まれもっての“ユーモア”がないんやねぇ。小洒落たセリフも、ダニエルくんが口にすると、どうにも堅苦しく聞こえてしまってなぁ.......(苦笑)

これまでにないボンド像を作り出そうと、意欲的に取り組んでるのは分かるんやけど、どうにもメリハリがなくて、中だるみな感が拭えず、全体的なリズムが出んかったようで?!

ちょっと、どうなんやろなぁ..........。

2012年8月19日 (日)

リュック・ベッソンが輝いてた頃 ③ 『レオン』

実は、今回の特集をネタとして考えた最大の理由は、この作品を紹介しておきたかったからなんよね。まぁ、別にここで紹介せんでも、十分すぎるくらいメジャーな作品なわけで、今さら感はあるんかもしれんけど、いろいろと思い入れがあって、どうしても避けては通れんかったってこと!?

『ニキータ』で世界的に認められたベッソンが、アメリカに進出して最初に作った作品ってことになるんやけど、セザール賞では再び主要部門でノミネートされたものの、意外にもメジャーなタイトルとは無縁の作品やったんよね。

リュック・ベッソンの功績ってのは、まぁ、いろいろとあると思うんやけど、個人的にはこの奇跡のような作品を作ってくれたことであって、更にいうと、ナタリー・ポートマンを2千人の候補者の中から見出したってことやと思う。

撮影当時まだ12、3歳だった女の子の目に宿る力強さは、まさにダイヤモンドの原石やと思ったし、こうしてアカデミー女優になった彼女のスタート地点がここやったってのは、感慨深いものがあるよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

レオン / Leon   ★★★★★   (1994年)

監督:リュック・ベッソン

出演:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ダニー・アイエロ、ゲイリー・オールドマン、ピーター・アペル、マイケル・バダルコ、エレン・グリーン、サミー・ナセリ

孤高の殺し屋と麻薬捜査官に家族を皆殺しにされた少女、運命に引き寄せられるように出会ったふたりだったのだが......ってなドラマ?!

プロフェッショナルな殺し屋とまだ“あどけなさ”の残る少女、一緒に暮らすことになったふたりは、徐々に絆を深めていき......ってことで、この作品の素晴らしさは主演の二人の見事な演技なんよ。

人間関係を築くのが苦手な、孤独なオヤジを演じるジャン・レノの渋さとシャイな優しさ、子供でありながら時折、大人びた表情を見せるナタリー嬢の可憐さ、切ないストーリの中で語られる親子のような、恋人同士のような、アンバランスで崇高な愛情ってのが、ググッと胸にくるんよなぁ。

そんでもって、そんな彼らの仇となる悪役のゲイリーおじさんが、凄まじいまでのアクの強さと存在感で、話を盛り上げるところが、これまた見事やね。

そんな役者の演技を映すベッソンのムダのない演出と盟友エリック・セラの音楽が、この“完璧”な作品を生み出してるってところかな。

キレのあるアクションで味付けされた、究極の愛の物語、深い愛情と儚い希望を描いたドラマは、何回観ても胸が熱くなってまうんよなぁ!?

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