名画のススメ

2017年9月30日 (土)

『ベニスに死す』

今日は、イタリアとフランス合作の名画をひとつ、ご紹介♪

この作品、70年代初めに作られたものなんやけど、あまりにも耽美的な作品ということで、未だに多くの映画ファンの心を掴んで離さない魅力があるらしいんよ。

作品自体は、アカデミー賞で衣装デザイン賞にノミネートされたほか、英国アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞にノミネートされ、撮影賞や美術賞、音響賞を受賞したらしい。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ベニスに死す / Morte A Venezia   ★★★☆☆   (1971年)

監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン、シルヴァーナ・マンガーノ、マーク・バーンズ、ノラ・リッチ、ロモロ・ヴァリ、キャロル・アンドレ、マリサ・ベレンソン、フランコ・ファブリッツィ

イタリアのベニスにあるホテルにやって来た作曲家の男は、そこで若く、美しい少年と出会い、その完璧なまでの“美”に心奪われるのだが...............ってなドラマ?!

あまりの美しさに、思わず触れてみたい、自分のものにしたいという欲求に支配されそうになりながら、一方でそれを許さない理性、その間(はざま)でもがき苦しみ、やがて心のバランスを失っていく様を描くってなとこかな。

いい年をしたオヤジが、若くて美しい少年に心を奪われ、徐々に自分を見失っていく様ってのが、なんとも滑稽で、それでいて哀しいんよなぁ。まぁ、やってることは、今で言うと完全なストーカーやからね(笑)

ちょっとドラマとしては、展開に“まったり”な感じがあるように思うんやけど、こだわりのカットや効果的な音楽の使い方に、監督さんの思い入れがにじみ出てるようで、確かに儚い美しさを映した映画って言えるのかもなぁ.......................!?

2017年5月14日 (日)

『時計じかけのオレンジ』

今日は、クラッシックな作品をひとつ、ご紹介♪

スタンリー・キューブリックと言えば、もう改めての説明は不要なくらい、有名な監督さんなわけやけど、とりわけこの作品はカルト的な人気があって、同じ監督さんのSF映画としては、『2001年宇宙の旅』とは違った趣で、評価されてるんよなぁ。

以前にもどこかで書いたかもしれんけど、個人的にもキューブリックは特別な存在で、自分が初めてひとりで映画館で金を払って鑑賞した映画が、彼の『フルメタル・ジャケット』っていう戦争映画やったんよ。

ちなみに、この作品はアカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞の4部門でノミネートされたんやけど、その年はウィリアム・フリードキン監督、ジーン・ハックマン主演の『フレンチ・コネクション』が賞をかっさらっていったんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orange   ★★★★☆   (1971年)

監督:スタンリー・キューブリック
出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、オーブリー・スミス、マイケル・ベイツ、エイドリアン・コリ、スティーヴン・バーコフ、ウォーレン・クラーク、ポール・ファレル

仲間を引き連れて、浮浪者を襲ったり、他人の家に押し入っては暴力やレイプを繰り返していた男は、仲間に裏切られた挙句に、殺人の罪で刑務所に。しかし、凶暴な犯罪者を洗脳実験により無害にする実験の被験者となり、出所するのだが..............ってな、SFもの?!

傍若無人な犯罪者から、善人に作り替えられた男に、ふたつの人格を対比させながら、独特の世界観で描かれたドラマなんよね。

この作品、70年代はじめに作られ、当時からその芸術性が高く評価されてるわけやけど、なるほど、監督さんの独特の感性が前面に出てて、かなりのインパクトやった。

ひどく猥雑で、暴力的、それでいて繊細でシュール、そんな不思議なドラマには、作られてから46年経ったいま観ても、ハッとさせられる新鮮さがあるんよなぁ............やっぱりキューブリックは天才なんやろね?!

[スタンリー・キューブリックのその他の作品]
『博士の異常な愛情』

2016年4月23日 (土)

『ロミオとジュリエット』

今日は、恋愛映画の古典をひとつ、ご紹介♪

ロミオとジュリエットといえばシェークスピアの名作で、何度も映画化されてるわけやけど、この1968年のゼフィレッリ版といえば、ヒロインに抜擢されたオリヴィア・ハッセーが話題やったんよね。

劇場公開時が17歳くらいで、この演技でゴールデン・グローブの新人女優賞を受賞して、えらい注目されたらしいんやけど、残年ながらその後のキャリアは、もう一息って感じやったんかな(まだ現役らしいんやけど............)。

ちなみに彼女、カネボウ化粧品のCMに出演したことがあったらしく、その時のCM曲を歌ってた布施 明と、なんと結婚してた時期もあったとか。布施くん、羨ましすぎるわ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ロミオとジュリエット / Romeo E Giuletta   ★★★☆☆   (1968年)

監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:レナード・ホワイティング、オリヴィア・ハッセー、ミロ・オーシャ、ジョン・マケナリー、パット・ヘイウッド、マイケル・ヨーク、ブルース・ロビンソン、キース・スキナー

街を2分するふたつの名家は、互いに対抗心を燃やし、争いが絶えなかった。ロミオとジュリエットは、それぞれの家の息子と娘だったが、舞踏会で出会い、そうとは知らずに恋に落ちてしまい...............ってなシェークスピア原作の悲恋の物語?!

ひと目惚れした若いふたりの恋心は燃え盛るも、悲劇的なできごとにより引き裂かれ...............ってなことで、甘く切ない恋の話が綴られてるんよ。

何といっても注目はジュリエット役のオリヴィアくんなわけで、その可憐で清潔感のある容姿に、まばゆい笑顔、いやね、ハゲおやじの心を完全に鷲づかみですわ.........(笑)

全体としては、古典劇だけに演出の硬さが時代を感じてまうんやけど、ハゲしい恋の熱情と、その悲しい結末は、クラシックな味わいと価値があるのかもね。

あぁ、こんな恋がしてみたい、なんて言ってるような歳でもないんやろうけどなぁ..................(苦笑)

2016年1月 9日 (土)

『オズの魔法使』

今日は、ミュージカル&ファンタジー映画の名作をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるヴィクター・フレミングというひとは、実はあの名作『風と共に去りぬ』でアカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞してるんよ。でもって、同じ年のアカデミー賞の作品賞には、この作品もノミネートされてて、ひとりの監督さんが作った作品が、作品賞を争ったんやって。

主演のジュディ―・ガーランドくんは、この作品で脚光を浴びて、アカデミー賞の特別賞を受賞したらしいんよ。でもって、彼女の娘ってのが、これまた有名なライザ・ミネリなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

オズの魔法使 / The Wizard Of Oz   ★★★☆☆   (1939年)

監督:ヴィクター・フレミング
出演:ジュディ・ガーランド、バート・ラー、レイ・ボルジャー、ジャック・ヘイリー、ビリー・バーク、チャーリー・グレープウィン、マーガレット・ハミルトン

竜巻に飲み込まれて、気がつくと“オズ”と呼ばれる別の世界に辿りついていた女の子は、なんとか家に帰るために強力な力を持つという魔法使いに会いに行くのだが...............ってなファンタジーもの?!

目的に向かって旅を始める女の子は、脳が欲しい案山子や、勇気が欲しい臆病なライオン、心が欲しいブリキの男と出会い、評判の魔法使いに会いに行き、その力で、それぞれの願いを叶えてもらうために、一緒に旅をするのだが............ってなことで、冒険旅行を通して成長する女の子を描くってところなんやろね。

出だしの主人公のKY気味なキャラに、子供とは言え、かなりイライラしてもうたんやけど、作品全体としては、名作と言われるだけに、それなりに上手くまとまってたかな。

まぁ、何といっても、有名な主題歌“Over The Rainbow”は名曲やもんなぁ...............思わず一緒に口ずさみたくなるもんね♪

いま観ると、さすがに古さは感じてまうんやけど、でも30年代後半に、このクオリティで作られたと考えると、やっぱり名作なのかもなぁ?!

2016年1月 3日 (日)

『巴里のアメリカ人』

今日は、ちょっと懐かしの名画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ミュージカル映画としての評価が非常に高く、アカデミー賞で作品賞、脚本賞など6部門を制したらしいんよ。ジーン・ケリーは、この作品の翌年に、監督&主演で『雨に唄えば』をヒットさせてて、この頃、ミュージカル映画がブームになってたらしい。

ちなみに、この作品を監督してるヴィンセント・ミネリは、女優のジュディ・ガーランドと結婚し、そんな二人の娘が、あのライザ・ミネリなんやってね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

巴里のアメリカ人 / An American In Paris   ★★★☆☆   (1951年)

監督:ヴィンセント・ミネリ
出演:ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、ニナ・フォック、ジョルジュ・ゲタリ、オスカー・レヴァント

第二次大戦後、そのままパリに残り画家になるための修行をしている男は、ひとりの富豪の女性に才能を認められ、サポートを受ける一方、バーで出会った若い娘に恋をし、口説くのだが................ってな歌と踊りをフィーチャーしたドラマ?!

貧しい暮らしながらも、子どもたちと打ち解け、芸術の街パリで楽しい日々を送っている男が、ひとりの女性と恋に落ち、悩みながらも思いを伝えるってなことで、歌よりも踊りを表現に多用した、そんな作りやった。

話の展開としては、大方の予想を裏切らない、ある意味、安心感のある流れやったんやけど、個人的にダンスへの興味がそれほどないのと、ヒロインが好みやないので、思ったほど入り込めんかったよ(苦笑)

ジーン・ケリーは男前でダンスが上手いってことで、その活躍ぶりを見るだけで価値アリって言われると、その通りかもしれんけど、少し期待してたのとは違ったかもなぁ.................?!

2015年12月13日 (日)

『博士の異常な愛情』

今日は、“奇才”と呼ぶにふさわしいスタンリー・キューブリックの代表作をひとつ、ご紹介♪

キューブリックって監督さんは、50年代に監督デビューしてから99年のトム・クルーズ主演の『アイズ ワイド シャット』までの約45年のキャリアのなかで、実は長編映画は13本しか作ってないんよね。

しかし、その13本のうち4作品でアカデミー賞の監督賞にノミネートされ、3作品で作品賞にノミネートされたものの、結局、主要部門では受賞には至らなかったんよなぁ。

この作品も、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞でノミネートされたものの、ことごとくオードリー・ヘプバーンの『マイ・フェア・レディ』に賞をさらわれてもうたってところは、なんともツキがなかったんやろね。

というわけで、キューブリック作品のなかでも評価の高い作品の感想は.................?!

博士の異常な愛情 / Dr. Strangelove : Or How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb   ★★★☆☆   (1964年)

監督:スタンリー・キューブリック
出演:ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、キーナン・ウィン、スターリング・ヘイドン、スリム・ピケンズ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、トレイシー・リード、ポール・タマリン、ジャック・クレリー、ピーター・ブル

アメリカ軍のひとりの司令官がソ連の基地への空爆を指令する。上官の狂気を知ったイギリス人大佐は説得を試み、大統領は事態を収拾しようとソ連側とコンタクトを取るのだが..............ってな、核戦争の脅威をテーマにしたブラック・コメディ?!

たったひとりの男の意思により、世界が終末へと向かおうとする、そんな危機的状況のなかで行われるやり取りを、どこかシュールな視点で切り取ったドラマなんよ。

事態の深刻さとは裏腹に、どこか緊迫感の欠ける政治家や軍の上層部のリアクション、そんな様子を見つめるカメラが語るものは、なかなか興味深いものがあるんよね。

核の傘のもとに均衡が保たれてる“平和”というものが、いかに脆弱で危ういものかってのを痛烈に皮肉ってるところは、この作品が作られた60年代半ばという時代を考えると、なかなかの男気なんと違うかな。

無数の核弾頭に曝されながらも、何も起こらないという前提を信じ込んで平和だと言ってる人たちをシニカルに笑い飛ばすキューブリックの視点ってのは、やっぱりスゴイと思うんよね!?

2015年11月28日 (土)

『ブラザー・サン シスター・ムーン』

今日は、久しぶりにクラシックな作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督さんがイタリア人ってこともあってか、英語の作品ではあるんやけど、イタリアのアカデミー賞であるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で監督賞を受賞してて、アカデミー賞でも技術系の賞にノミネートされたんやって。

ゼフィレッリ監督といえば、オリヴィア・ハッセーがヒロインを演じた『ロミオとジュリエット』が代表作なわけやけど、個人的には何度観ても泣ける『チャンプ』が印象的なんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ブラザー・サン シスター・ムーン / Brother Sun, Sister Moon   ★★★★   (1972年)

監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:グレアム・フォークナー、ジュディ・バウカー、アレック・ギネス、ケネス・グレアム、リー・ローソン、ヴァレンティナ・コルテーゼ、アドルフォ・チェリ、ピーター・ファース、ジョン・シャープ、リー・モンタギュー

戦争に行き、重い病気になって帰って来た青年は、清貧な暮らしにこそ信仰は宿ると信じ、俗世間から距離を置いた暮らしを始めるのだが...............ってな、聖フランチェスコの信仰への目覚めを描いたドラマ?!

いかにして幸せになるのか、そんな疑問に対する答えとして、富を捨て、あるがままを受け入れてシンプルに暮らすことだと信じ、実践する若き日の聖フランチェスコを描いてるんやけど、主演のグレアムくんの曇りのない瞳が印象的やった。

当然のことながらキリスト教が話のネタになってるわけで、コテコテの宗教的な話ではあるんやけど、欲を捨てて清貧を良しとする生き様を見せられて、なんや考えさせられてもうたよ。

旅行で行ったバチカンの教会で感じた大きな違和感をロッセリーニも語ってるようで、平等を説くキリスト教のなかに蔓延る(はびこる)権力や政治へのアイロニーが含まれてるように思うんやけどね。

お金で欲しいものを手に入れても、必ずしも心が満たされるわけやないと分かってても、欲深さを捨て去ることができない凡人な自分を、ちょっと恥じてみたりして..................?!

2015年10月24日 (土)

『その男ゾルバ』

今日は、久しぶりにクラシックな作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞では助演女優賞や撮影賞なんかを受賞してて、作品賞、主演男優賞、監督賞に脚色賞とノミネートされたんやって。ちなみに、その年(1964年)のアカデミー賞で賞を独占したのは、あのオードリー・ヘプバーンが主演の『マイ・フェア・レディ』やったらしく(オードリーは主演女優賞にノミネートすらされていない)、ちょっと相手が悪かったかな(笑)

主役のアンソニー・クインって俳優さんは、もともとメキシコ出身で、子供の頃にメキシコの革命による騒動を逃れてアメリカに移住したらしく、キャリアの前半は、そんな彼のルーツのせいで端役しかもらえず、いろいろと苦労したんやって。

それでも、『アラビアのロレンス』での演技も印象的やったし、晩年も味のある脇役として、なかなかインパクトのある演技を見せてくれてたと思うんよ。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

その男ゾルバ / Zorba The Greek   ★★★☆☆   (1964年)

監督:マイケル・カコヤニス
出演:アンソニー・クイン、アラン・ベイツ、リラ・ケドロヴァ、イレーネ・パパス、ジョージ・ファウンダス

父親が遺した炭鉱を再開するべく、ギリシャのクレタ島にやって来たイギリス人の作家は、道中で自分を雇って欲しいと声をかけてきたギリシャ人の男と出会い、一緒に働くことにしたのだが..................ってなドラマ?!

控えめで冷静な男と、熱く情熱的な男、まったく性格の違うふたりが、保守的なクレタ島の村社会のなかで、様々な困難を経験しながら夢に向かって奮闘する様を描くってとこなんかな。

この作品は、何といっても主役のアンソニー・クインの存在感に尽きると思うんよ。どこまでも自由で、陽気でありながら、洒落っ気と情の深さを表現してみせるアンソニーおじさんの演技ってのは、とっても懐が深くて印象的なんよね。

ドラマの内容としては、ちょっと唐突さや、違和感のある展開に戸惑う感じがあるんやけど、男同士の友情を熱く演じる役者の技量を楽しむという点では、なかなかの味わいやった!?

2015年3月 8日 (日)

『冬のライオン』

週末は基本的に劇場で公開中の作品を紹介しようと思ってはいるんやけど、なんか日々の生活に疲れてもうて、完全な“週末引きこもり生活”になって、映画館に足が向かないんよ(苦笑)

そんなわけで、家で独り寂しく(?)マッタリとした時間を過ごしながら、何を紹介しようか悩んだ結果、過去にアカデミー賞を受賞した名画をひとつ、ご紹介♪

この作品、キャサリン・ヘップバーンに3度目のアカデミー賞主演女優賞をもたらし、その他に脚色賞と作曲賞を受賞したんよね。ピーター・オトゥールは、主演男優賞に3度目のノミネートやったんやけど、結局、アカデミー賞とは縁がなかったんよなぁ。

そんな二人以外でも、あのアンソニー・ホプキンスが映画デビューしたのがこの作品で、初出演とは思えない、堂々たる演技を見せてくれてるんよ。ついでに、後にジェームズ・ボンド(最も評判の悪い(?))になったティモシー・ダルトンもこの作品で映画デビューしてるんよね。

というわけで、いろいろ見どころのある名作の感想は........................?!

冬のライオン / The Lion In Winter   ★★★★☆   (1968年)

監督:アンソニー・ハーヴェイ
出演:ピーター・オトゥール、キャサリン・ヘップバーン、アンソニー・ホプキンス、ジェーン・メロウ、ジョン・キャッスル、ネイジェル・テリー、ティモシー・ダルトン、ナイジェル・ストック

イングランド国王ヘンリー2世は、自分の後継者を決めるため、クリスマスイブに3人の息子と幽閉していた王妃、そしてフランス国王を城に招いた。誰が王の権力を手にするのか、それぞれの思惑が交錯し、緊迫した事態に..........ってな歴史ドラマ?!

寵愛する末っ子を後継者にしようとするが、王妃は別の息子を跡取りにしようと画策し、もうひとりもフランス国王を巻き込んで陰謀を企てるが.........ってな感じで、丁々発止のやり取りが繰り広げられるんよ。

王を演じるピーターおじさんの風格と存在感、対抗するキャサリンおばさんの意地、そんでもってホプキンスくんの迫力、役者の演技を観てるだけで夢中にさせてくれるんよ。

歴史をネタにしているわけやけど、そこには夫婦の愛憎や親子の確執が描かれてて、とある一家の濃密な家族ドラマがあるんよね。

この作品でオトゥールおじさんがアカデミー賞の主演男優賞を受賞できなかったってのが意外に思うほど、繊細かつ大胆な見事な演技やった!?

2015年2月 8日 (日)

『我が道を往く』

なんか最近、体が疲れてもうて、なかなか映画館に足を運ぼうっていう気力がなくて............なんて、どうでもいいような個人的なボヤキは程々にして、そんな理由もあって少し“引きこもり”ガチな週末に、名作をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞で作品賞や監督賞といった主要部門をはじめ、7部門で賞を獲ってるらしいんよ。主演男優賞を受賞したビング・クロスビーが歌う“Swing On A Star”って曲も歌曲賞を受賞したんやって。

この作品のヒットで、監督のレオ・マッケリーは、ビング・クロスビーを主演に、ヒロインとしてあのイングリット・バーグマンを迎えて、続編『聖メリーの鐘』を作ってるらしい。そちらの評価は、この作品ほどではなかったらしいんやけど.......。

ちなみに、マッケリー監督のもうひとつの代表作といえば、ケイリー・グラントとデボラ・カーが共演した恋愛映画の傑作『めぐり逢い』があるんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの作品の感想は......................?!

我が道を往く / Going My Way   ★★★☆☆   (1944年)

監督:レオ・マッケリー
出演:ビング・クロスビー、バリー・フィッツジェラルド、ジーン・ロックハート、フランク・マクヒュー、リーゼ・スティーヴンス、ジーン・ヘザー、ジェームズ・ブラウン

ニューヨークの下町にある財政難の教会に、老神父の補佐役として着任してきた若い神父は、なんとか教会を立て直そうと奮闘するのだが............ってなドラマ?!

近所の悪ガキたちを集めて、歌の楽しさを教えながら聖歌隊を結成し、新たな試みで教会を変革していく男と、そんな彼に抵抗しながらも、次第に受け入れていく老神父、そんな二人のやり取りを中心にドラマが展開していくんよね。

この作品、なんといってもクロスビーくんの魅力あふれる役柄と、その絶品の歌声がウリなんよ。正直、タイトル・チューンの“Going My Way”はあまり心に響かなかったんやけど、それ以外の曲はすばらしく、思わず聞き入ってもうたよ。

古い映画だけに、少し途中に“かったるさ”を感じなくもないんやけど、爽やかな青年神父を演じるクロスビーくんの人間味を引き出した演出は、そのまま作品の評価につながってるんやろうと思う。

それほど派手さはないんやけど、安心感のある名作のひとつってことなんやろなぁ?!