名画のススメ

2019年3月 6日 (水)

『地上(ここ)より永遠に』

今日は、クラッシックな作品をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるフレッド・ジンネマンといえば、ゲイリー・クーパーとグレイス・ケリーが共演した『真昼の決闘』で注目されて、その直後に発表された今作で、アカデミー賞の監督賞を受賞したんよね。

監督賞の他にも、作品賞、助演男優賞や助演女優賞、脚色賞なんかも受賞してて、技術系の賞も含めて8冠を占めたってところで、それだけ話題になったってことなんやろなぁ。

ちなみに、役者として出演してるフランク・シナトラは、この作品でアカデミー賞とゴールデン・グローブで助演男優賞に輝いたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

地上(ここ)より永遠に / From Here To Eternity   ★★★☆☆   (1953年)

監督:フレッド・ジンネマン
出演:バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、デボラ・カーン、ドナ・リード、フランク・シナトラ、フィリップ・オーバー、ジャック・ウォーデン、クロード・エイキンス、バーバラ・モリソン、アルヴィン・サージェント、アーネスト・ボーグナイン

太平洋戦争の開戦直前のハワイ、転属してきたひとりの兵隊は、上官に逆らって、虐めにあうことに........................ってな、1953年に作られた名作映画?!

軍隊での理不尽なしごきに耐え、頑なに自分の意志を貫く、そんな反逆児を演じてるモンゴメリが、なんとも言えず渋いんよなぁ。で、彼を見守る、理解ある軍曹役のランカスターも、いい具合に存在感があって、エエ味出してるんよ。

そんな男くさいふたりとその恋人、切ない恋模様をってところで、この当時から不倫を描くとは.......................“不倫は文化だ”なんて言ってたひとがおったけど、あながち否定できんかもね(笑)

作品全体の印象としては、やはりちょっと時代を感じるのか、いま観ると少々“やぼったい”気はするけど、なかなか味のあるドラマやったかなぁ?!

2019年1月 3日 (木)

『キャリー』

今日は、すでにクラシックな感のあるホラー系の映画をひとつ、ご紹介♪

この作品は、スティーヴン・キングのベストセラー小説を映画化したもので、ブライアン・デ・パルマを有名にした作品でもあるんよね。

ホラー系の作品でありながら、アカデミー賞でシシー・スペイセクが主演女優賞に、パイパー・ローリーが助演女優賞に、それぞれノミネートされて、話題になったんよなぁ。

2013年に、おなじ『キャリー』ってタイトルで、クロエ・グレース・モレッツを主演に、リメイクされたんやけど、その時も“あの作品をリメイクか”って、注目されてたっけ。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

キャリー / Carrie   ★★★☆☆   (1976年)

監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:シシー・スペイセク、パイパー・ローリー、ウィリアム・カット、ジョン・トラヴォルタ、エイミー・アーヴィン、ナンシー・アレン、ベティ・バックリー、シドニー・ラシック、プリシラ・ポインター、P・J・ソールズ

クラスでいじめられ、家では宗教に狂った母親に虐待される女子高生、そんな彼女がプロムに誘われ、幸せなひと時を過ごすのだが.....................ってなホラー系ドラマ?!

どことなく爽やかなエロから始まり、ちょっぴり青春の学園ドラマへ、でもって、そこから..................一気にホラーなラストへ..................いやぁ、なんともユニークな構成やったね(笑)

他人を信じられず、それでも“ひょっとして”という微かな期待を抱き、それがまんまと裏切られたときに、暴発するとてつもない怒りの感情、ひゃぁ~ホンマに恐ろしい。

この作品、アカデミー賞にノミネートされたのも納得できる、主役のシシーくんの存在感ってのがすさまじく、インパクトが半端ないんよなぁ。

根暗ないじめられっ子から、恋する乙女、そして目玉をむき出しにした憎しみの顔、本当に見事な演技やったね?!

2018年12月 2日 (日)

『シャイニング』

今日は、名作のホラー映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、今でこそ傑作ホラー映画って言われてる(....と個人的には信じてる)んやけど、実は、公開当時はゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)でワースト主演女優賞とワースト監督賞にノミネートされてたんよね。

それまでの作品で、アカデミー賞をはじめとする、数々の名誉ある賞にノミネートされてきたスタンリー・キューブリックにしたら、かなりショッキングな評価やったんかもしれんなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

シャイニング / The Shinning   ★★★★☆   (1980年)

監督:スタンリー・キューブリック
出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド、バリー・ネルソン、アン・ジャクソン、スキャットマン・クローザース、フィリップ・ストーン、ジョー・ターケル

冬季閉鎖するホテルの管理人をすることになった男とその家族。男は、他に誰もいないホテルで小説を書くつもりだったのだが、次第に精神が病んでいき.....................ってな、サイコ・スリラー!?

そのホテルでは、過去に管理人の男が家族を惨殺するという事件が起こっており、そんな過去が影響して、次第に常軌を逸していき...............ってなところで、何とも怖いデキなんよ(笑)

この作品、なんといっても、何かにとりつかれたように暴走する主人公を演じるニコルソンくんの怪演に目を奪われてもうて、その目力と雰囲気で、恐怖が加速するってね!

まぁ、それに加えて、息子くんも不気味な表情をしてるし、奥さんの怖がり方ってのも尋常やないもんやから、かなりの恐怖インパクトなんよ。

徹底した演出と圧倒的な役者の演技力で、こうやって傑作は生まれるってとこかな。ひやぁ~、それにしても恐ろしい!?(笑)

2017年9月30日 (土)

『ベニスに死す』

今日は、イタリアとフランス合作の名画をひとつ、ご紹介♪

この作品、70年代初めに作られたものなんやけど、あまりにも耽美的な作品ということで、未だに多くの映画ファンの心を掴んで離さない魅力があるらしいんよ。

作品自体は、アカデミー賞で衣装デザイン賞にノミネートされたほか、英国アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞にノミネートされ、撮影賞や美術賞、音響賞を受賞したらしい。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ベニスに死す / Morte A Venezia   ★★★☆☆   (1971年)

監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン、シルヴァーナ・マンガーノ、マーク・バーンズ、ノラ・リッチ、ロモロ・ヴァリ、キャロル・アンドレ、マリサ・ベレンソン、フランコ・ファブリッツィ

イタリアのベニスにあるホテルにやって来た作曲家の男は、そこで若く、美しい少年と出会い、その完璧なまでの“美”に心奪われるのだが...............ってなドラマ?!

あまりの美しさに、思わず触れてみたい、自分のものにしたいという欲求に支配されそうになりながら、一方でそれを許さない理性、その間(はざま)でもがき苦しみ、やがて心のバランスを失っていく様を描くってなとこかな。

いい年をしたオヤジが、若くて美しい少年に心を奪われ、徐々に自分を見失っていく様ってのが、なんとも滑稽で、それでいて哀しいんよなぁ。まぁ、やってることは、今で言うと完全なストーカーやからね(笑)

ちょっとドラマとしては、展開に“まったり”な感じがあるように思うんやけど、こだわりのカットや効果的な音楽の使い方に、監督さんの思い入れがにじみ出てるようで、確かに儚い美しさを映した映画って言えるのかもなぁ.......................!?

2017年5月14日 (日)

『時計じかけのオレンジ』

今日は、クラッシックな作品をひとつ、ご紹介♪

スタンリー・キューブリックと言えば、もう改めての説明は不要なくらい、有名な監督さんなわけやけど、とりわけこの作品はカルト的な人気があって、同じ監督さんのSF映画としては、『2001年宇宙の旅』とは違った趣で、評価されてるんよなぁ。

以前にもどこかで書いたかもしれんけど、個人的にもキューブリックは特別な存在で、自分が初めてひとりで映画館で金を払って鑑賞した映画が、彼の『フルメタル・ジャケット』っていう戦争映画やったんよ。

ちなみに、この作品はアカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞の4部門でノミネートされたんやけど、その年はウィリアム・フリードキン監督、ジーン・ハックマン主演の『フレンチ・コネクション』が賞をかっさらっていったんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orange   ★★★★☆   (1971年)

監督:スタンリー・キューブリック
出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、オーブリー・スミス、マイケル・ベイツ、エイドリアン・コリ、スティーヴン・バーコフ、ウォーレン・クラーク、ポール・ファレル

仲間を引き連れて、浮浪者を襲ったり、他人の家に押し入っては暴力やレイプを繰り返していた男は、仲間に裏切られた挙句に、殺人の罪で刑務所に。しかし、凶暴な犯罪者を洗脳実験により無害にする実験の被験者となり、出所するのだが..............ってな、SFもの?!

傍若無人な犯罪者から、善人に作り替えられた男に、ふたつの人格を対比させながら、独特の世界観で描かれたドラマなんよね。

この作品、70年代はじめに作られ、当時からその芸術性が高く評価されてるわけやけど、なるほど、監督さんの独特の感性が前面に出てて、かなりのインパクトやった。

ひどく猥雑で、暴力的、それでいて繊細でシュール、そんな不思議なドラマには、作られてから46年経ったいま観ても、ハッとさせられる新鮮さがあるんよなぁ............やっぱりキューブリックは天才なんやろね?!

[スタンリー・キューブリックのその他の作品]
『博士の異常な愛情』

2016年4月23日 (土)

『ロミオとジュリエット』

今日は、恋愛映画の古典をひとつ、ご紹介♪

ロミオとジュリエットといえばシェークスピアの名作で、何度も映画化されてるわけやけど、この1968年のゼフィレッリ版といえば、ヒロインに抜擢されたオリヴィア・ハッセーが話題やったんよね。

劇場公開時が17歳くらいで、この演技でゴールデン・グローブの新人女優賞を受賞して、えらい注目されたらしいんやけど、残年ながらその後のキャリアは、もう一息って感じやったんかな(まだ現役らしいんやけど............)。

ちなみに彼女、カネボウ化粧品のCMに出演したことがあったらしく、その時のCM曲を歌ってた布施 明と、なんと結婚してた時期もあったとか。布施くん、羨ましすぎるわ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ロミオとジュリエット / Romeo E Giuletta   ★★★☆☆   (1968年)

監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:レナード・ホワイティング、オリヴィア・ハッセー、ミロ・オーシャ、ジョン・マケナリー、パット・ヘイウッド、マイケル・ヨーク、ブルース・ロビンソン、キース・スキナー

街を2分するふたつの名家は、互いに対抗心を燃やし、争いが絶えなかった。ロミオとジュリエットは、それぞれの家の息子と娘だったが、舞踏会で出会い、そうとは知らずに恋に落ちてしまい...............ってなシェークスピア原作の悲恋の物語?!

ひと目惚れした若いふたりの恋心は燃え盛るも、悲劇的なできごとにより引き裂かれ...............ってなことで、甘く切ない恋の話が綴られてるんよ。

何といっても注目はジュリエット役のオリヴィアくんなわけで、その可憐で清潔感のある容姿に、まばゆい笑顔、いやね、ハゲおやじの心を完全に鷲づかみですわ.........(笑)

全体としては、古典劇だけに演出の硬さが時代を感じてまうんやけど、ハゲしい恋の熱情と、その悲しい結末は、クラシックな味わいと価値があるのかもね。

あぁ、こんな恋がしてみたい、なんて言ってるような歳でもないんやろうけどなぁ..................(苦笑)

2016年1月 9日 (土)

『オズの魔法使』

今日は、ミュージカル&ファンタジー映画の名作をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるヴィクター・フレミングというひとは、実はあの名作『風と共に去りぬ』でアカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞してるんよ。でもって、同じ年のアカデミー賞の作品賞には、この作品もノミネートされてて、ひとりの監督さんが作った作品が、作品賞を争ったんやって。

主演のジュディ―・ガーランドくんは、この作品で脚光を浴びて、アカデミー賞の特別賞を受賞したらしいんよ。でもって、彼女の娘ってのが、これまた有名なライザ・ミネリなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

オズの魔法使 / The Wizard Of Oz   ★★★☆☆   (1939年)

監督:ヴィクター・フレミング
出演:ジュディ・ガーランド、バート・ラー、レイ・ボルジャー、ジャック・ヘイリー、ビリー・バーク、チャーリー・グレープウィン、マーガレット・ハミルトン

竜巻に飲み込まれて、気がつくと“オズ”と呼ばれる別の世界に辿りついていた女の子は、なんとか家に帰るために強力な力を持つという魔法使いに会いに行くのだが...............ってなファンタジーもの?!

目的に向かって旅を始める女の子は、脳が欲しい案山子や、勇気が欲しい臆病なライオン、心が欲しいブリキの男と出会い、評判の魔法使いに会いに行き、その力で、それぞれの願いを叶えてもらうために、一緒に旅をするのだが............ってなことで、冒険旅行を通して成長する女の子を描くってところなんやろね。

出だしの主人公のKY気味なキャラに、子供とは言え、かなりイライラしてもうたんやけど、作品全体としては、名作と言われるだけに、それなりに上手くまとまってたかな。

まぁ、何といっても、有名な主題歌“Over The Rainbow”は名曲やもんなぁ...............思わず一緒に口ずさみたくなるもんね♪

いま観ると、さすがに古さは感じてまうんやけど、でも30年代後半に、このクオリティで作られたと考えると、やっぱり名作なのかもなぁ?!

2016年1月 3日 (日)

『巴里のアメリカ人』

今日は、ちょっと懐かしの名画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ミュージカル映画としての評価が非常に高く、アカデミー賞で作品賞、脚本賞など6部門を制したらしいんよ。ジーン・ケリーは、この作品の翌年に、監督&主演で『雨に唄えば』をヒットさせてて、この頃、ミュージカル映画がブームになってたらしい。

ちなみに、この作品を監督してるヴィンセント・ミネリは、女優のジュディ・ガーランドと結婚し、そんな二人の娘が、あのライザ・ミネリなんやってね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

巴里のアメリカ人 / An American In Paris   ★★★☆☆   (1951年)

監督:ヴィンセント・ミネリ
出演:ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、ニナ・フォック、ジョルジュ・ゲタリ、オスカー・レヴァント

第二次大戦後、そのままパリに残り画家になるための修行をしている男は、ひとりの富豪の女性に才能を認められ、サポートを受ける一方、バーで出会った若い娘に恋をし、口説くのだが................ってな歌と踊りをフィーチャーしたドラマ?!

貧しい暮らしながらも、子どもたちと打ち解け、芸術の街パリで楽しい日々を送っている男が、ひとりの女性と恋に落ち、悩みながらも思いを伝えるってなことで、歌よりも踊りを表現に多用した、そんな作りやった。

話の展開としては、大方の予想を裏切らない、ある意味、安心感のある流れやったんやけど、個人的にダンスへの興味がそれほどないのと、ヒロインが好みやないので、思ったほど入り込めんかったよ(苦笑)

ジーン・ケリーは男前でダンスが上手いってことで、その活躍ぶりを見るだけで価値アリって言われると、その通りかもしれんけど、少し期待してたのとは違ったかもなぁ.................?!

2015年12月13日 (日)

『博士の異常な愛情』

今日は、“奇才”と呼ぶにふさわしいスタンリー・キューブリックの代表作をひとつ、ご紹介♪

キューブリックって監督さんは、50年代に監督デビューしてから99年のトム・クルーズ主演の『アイズ ワイド シャット』までの約45年のキャリアのなかで、実は長編映画は13本しか作ってないんよね。

しかし、その13本のうち4作品でアカデミー賞の監督賞にノミネートされ、3作品で作品賞にノミネートされたものの、結局、主要部門では受賞には至らなかったんよなぁ。

この作品も、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞でノミネートされたものの、ことごとくオードリー・ヘプバーンの『マイ・フェア・レディ』に賞をさらわれてもうたってところは、なんともツキがなかったんやろね。

というわけで、キューブリック作品のなかでも評価の高い作品の感想は.................?!

博士の異常な愛情 / Dr. Strangelove : Or How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb   ★★★☆☆   (1964年)

監督:スタンリー・キューブリック
出演:ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、キーナン・ウィン、スターリング・ヘイドン、スリム・ピケンズ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、トレイシー・リード、ポール・タマリン、ジャック・クレリー、ピーター・ブル

アメリカ軍のひとりの司令官がソ連の基地への空爆を指令する。上官の狂気を知ったイギリス人大佐は説得を試み、大統領は事態を収拾しようとソ連側とコンタクトを取るのだが..............ってな、核戦争の脅威をテーマにしたブラック・コメディ?!

たったひとりの男の意思により、世界が終末へと向かおうとする、そんな危機的状況のなかで行われるやり取りを、どこかシュールな視点で切り取ったドラマなんよ。

事態の深刻さとは裏腹に、どこか緊迫感の欠ける政治家や軍の上層部のリアクション、そんな様子を見つめるカメラが語るものは、なかなか興味深いものがあるんよね。

核の傘のもとに均衡が保たれてる“平和”というものが、いかに脆弱で危ういものかってのを痛烈に皮肉ってるところは、この作品が作られた60年代半ばという時代を考えると、なかなかの男気なんと違うかな。

無数の核弾頭に曝されながらも、何も起こらないという前提を信じ込んで平和だと言ってる人たちをシニカルに笑い飛ばすキューブリックの視点ってのは、やっぱりスゴイと思うんよね!?

2015年11月28日 (土)

『ブラザー・サン シスター・ムーン』

今日は、久しぶりにクラシックな作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督さんがイタリア人ってこともあってか、英語の作品ではあるんやけど、イタリアのアカデミー賞であるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で監督賞を受賞してて、アカデミー賞でも技術系の賞にノミネートされたんやって。

ゼフィレッリ監督といえば、オリヴィア・ハッセーがヒロインを演じた『ロミオとジュリエット』が代表作なわけやけど、個人的には何度観ても泣ける『チャンプ』が印象的なんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ブラザー・サン シスター・ムーン / Brother Sun, Sister Moon   ★★★★   (1972年)

監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:グレアム・フォークナー、ジュディ・バウカー、アレック・ギネス、ケネス・グレアム、リー・ローソン、ヴァレンティナ・コルテーゼ、アドルフォ・チェリ、ピーター・ファース、ジョン・シャープ、リー・モンタギュー

戦争に行き、重い病気になって帰って来た青年は、清貧な暮らしにこそ信仰は宿ると信じ、俗世間から距離を置いた暮らしを始めるのだが...............ってな、聖フランチェスコの信仰への目覚めを描いたドラマ?!

いかにして幸せになるのか、そんな疑問に対する答えとして、富を捨て、あるがままを受け入れてシンプルに暮らすことだと信じ、実践する若き日の聖フランチェスコを描いてるんやけど、主演のグレアムくんの曇りのない瞳が印象的やった。

当然のことながらキリスト教が話のネタになってるわけで、コテコテの宗教的な話ではあるんやけど、欲を捨てて清貧を良しとする生き様を見せられて、なんや考えさせられてもうたよ。

旅行で行ったバチカンの教会で感じた大きな違和感をロッセリーニも語ってるようで、平等を説くキリスト教のなかに蔓延る(はびこる)権力や政治へのアイロニーが含まれてるように思うんやけどね。

お金で欲しいものを手に入れても、必ずしも心が満たされるわけやないと分かってても、欲深さを捨て去ることができない凡人な自分を、ちょっと恥じてみたりして..................?!