ボチボチでんなぁ

2019年5月 6日 (月)

『クレアの純真』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるサンドリーヌ・レイってひとは、長く助監督をやりつつ、これが長編監督デビュー作やったらしいんよね。

主演のヴァイナ・ジョカンテって女優さんは、出演作で日本で紹介されてるものは、ジェラール・ドパルデューが主演の『刑事ベラミー』以外は、ほとんど劇場未公開の作品ながら、本国フランスでは、コンスタントにスクリーンに登場してるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は...............?!

クレアの純真 / Vivante   ★★★☆☆   (2002年)

監督:サンドリーヌ・レイ

出演:ヴァイナ・ジョカンテ、フランソワ・ベルレアン、セシル・カッセル、マニュエル・ブラン

ある日、家に帰る途中で4人の男に拉致され犯された少女は、そのことを誰にも言えず、その事件から全てが変わってしまい、自暴自棄になってしまうのだが....................ってなドラマ?!

犯罪の犠牲者になり、その苦悩を抱えて、どうすることもできずにいたが、そんな彼女を見守る人々の気持ちに気づき...............ってなことで、ちょっとビターな話になってるんよ。

誰も信頼できず、救いを求めることもできない、男の理不尽な行為によって傷ついた少女の表情ってのが、なんとも切ないんよね。

どうにも荒みきったどん底から抜け出し、穏やかな表情に戻る過程が、なんや印象的やったなぁ。

話としてのまとまりが、やや欠けたところが物足りなく感じるものの、深く傷つきながらも、前を向こうという、そんな心の揺れを映し出すあたり、フランス映画の良さってのがあったかもね?!

 

2019年5月 5日 (日)

『タロットカード殺人事件』

今日は、ウディ・アレンの過去作品をひとつ、ご紹介♪

ずっとニューヨーク大好きで映画を撮ってたウディくんが、この作品の前の『マッチポイント』で初めてロンドンを舞台にして、それに続いて再びロンドンで撮ったのが、この作品なんよね。

主演は、前作に引き続きスカーレット・ヨハンソンで、この後に作られた『それでも恋するバルセロナ』にも出演したりして、この頃は彼の“ミューズ”として、かなりのお気に入りやったらしい。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

タロットカード殺人事件 / Scoop   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ウディ・アレン

出演:ウディ・アレン、スカーレット・ヨハンソン、ヒュー・ジャックマン、イアン・マクシェーン、ロモーラ・ガライ、ジュリアン・グローヴァー、ケヴィン・R・マクナリー、ヴィクトリア・ハミルトン、ジム・ダンク、チャールズ・ダンス、ジョン・スタンディング

幽霊に連続殺人事件の犯人を教えられ、真相を追究することになったジャーナリスト志望の女子大生とマジシャン、父娘として容疑者に近づき、証拠を探すのだが.....................ってな、ロンドンを舞台にしたサスペンス・コメディ?!

スクープを手にしようと必死の彼女と、それに協力する老マジシャン、果たして真相は................ってなことで、アレンくんらしい、軽いタッチのドタバタ劇やったね。

水着姿を披露したスカーレットくんの色気は十二分にアピールできてたし、娯楽映画としてはそれなりに楽しめるんやけど、作品としては少し軽すぎて、それほど残るものはなかったかな(苦笑)

人種や階級へのこだわりが出てたのが、監督さん独特のヒネクレ具合を表してて、なんとなく彼らしいなぁって思ったりはするんやけど?!

 

2019年5月 4日 (土)

『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』

今日は、ポーランドの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国ポーランドの映画賞では、主演のクリスティーナ・フェルドマンが主演女優賞を受賞したり、脚本賞なんかも獲ったりしたみたいで、シカゴ国際映画祭やチェコのカルロヴィ・ヴァリ映画祭っていうので主演女優賞、監督賞などを受賞したみたいなんよね。

ワルシャワ出身のクシュトフ・クラウゼ監督は、メジャーな映画祭での受賞はなさそうながらも、世界各地で評価されてるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ニキフォル 知られざる天才画家の肖像 / Moj Nikifor   ★★★☆☆   (2004年)

監督:クシュトフ・クラウゼ

出演:クリスティーナ・フェルドマン、ロマン・ガンタルチュク、ルチナ・マレク、イェジー・グチコ、アルトゥール・ステランコ、ヨヴィタ・ミオンドリコワウスカ、マリアン・ヂェヂェル

自分のアトリエにある日、突然現れて居ついた風変わりな老人、彼は有名な画家だった.............ってな、ポーランドを代表する画家の晩年を描いた伝記映画 ?!

偏屈な老人を追い出そうとしていた男も、一緒の時間を過ごすうちに、いつのまにか...............ってなことで、ちょっと奇妙な関係をってね。

老人に振り回されながらも、彼を見捨てることができず、妻に愛想をつかされても支える男の眼差しが、なんとも悲しみと愛情に溢れてるんやなぁ。

この作品の驚きは、主役のニキフォル(男)を女優が演じてることで、不思議とまったく違和感もなく、少ないセリフながら存在感抜群のその演技には、感心させられるものがあるんよね?!

 

2019年5月 3日 (金)

『コーヒーが冷めないうちに』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタになってるのは本屋大賞にノミネートされた、ベストセラー小説らしいんやけど、原作は読んだことがないんよね。

監督をしてる塚原あゆ子ってひとは、どうやらTBSで数多くのTVドラマを手掛けてきたみたいで、この作品が満を持しての映画監督デビューの作品ってことみたいなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

コーヒーが冷めないうちに   ★★★☆☆   (2018年)

監督:塚原あゆ子

出演:有村架純、健太郎、深水元基、石田ゆり子、波留、林 遣都、吉田 羊、松本若菜、薬師丸ひろ子、松重 豊

店内のある席に座ると、コーヒーが冷めるまでの間、自分が望む時間に移動することができる、そんな都市伝説のある喫茶店を舞台に、そこに集う人たちの人間模様を描いたドラマ?!

心を寄せる幼なじみとケンカ別れしてしまった女性、アルツハイマーになってしまった妻を見守る夫、若い頃に家出して以来、実家と疎遠になっている女性、そしてそんな喫茶店で働く女の子、それぞれの“過去”をってね。

あの時、もしこうしてたら、そんな誰もが抱える過去の後悔をネタにしながら、心温まるストーリーをってところなんやろうけど、う~ん、やりたいことは分からんでもない。ただ、この手のタイムスリップものっては、どうしても強引さやムリが生じてもうて、そこが気になってまうと、スンナリと話が入ってこないんよなぁ。

豪華な役者を揃えて、TBSとしても気合いが入ってたんやろうけど、なんか途中でシラケてもうた。

それぞれの役者は、持ち味を出して、泣かせる演技をしてるんやけど、いかにもな演出と展開が、個人的に合わなかったんかもしれんね?!

 

2019年5月 2日 (木)

『そして、デブノーの森へ』

今日は、フランス、スイス、イタリアの合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるロベルト・アンドーってひとは、イタリアの出身なんやけど、本国イタリアでは、イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 で脚本賞を受賞したりして、かなり知られたひとなんよね。

以前に紹介した『ローマに消えた男』なんかもかなり秀逸なドラマやったし、トニ・セルヴィッロとダニエル・オートゥイユが共演した『修道士は沈黙する』って作品も、かなりの評判やったらしい。

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

そして、デブノーの森へ / Le Prix Du De'sir   ★★★☆☆   (2004年)

監督:ロベルト・アンドー

出演:アナ・ムグラリス、ダニエル・オートゥイユ、グレタ・スカッキ、ミシェル・ロンズデール、ジョルジョ・ルパーノ、マグダレナ・ミェルルァシュ

旅先で知り合った若い女と一夜をともにした人気の覆面作家だったが、しかし、実は彼女は義理の息子の花嫁で、ふたりの関係は、やがて彼の過去へとつながっていく...................ってなサスペンス・ドラマ?!

若い肢体に溺れる男の弱さと、そんな彼が背負い込んだ過去..............いやぁ、フランス映画らしい、淡々とした人物描写のなかでのドロドロの人間模様やったよ。

ダニエルくんの渋さがうまく出てるんやけど、それに加えて、ヒロインを演じてるアナくんの妖艶なこと.............まぁ、こんな美人に迫られたら、罠と分かってても、ついつい騙されてまうよなぁ、なんて思ったりして。

そんな、ちょっとミーハーなコメントをしつつ、作品としては、なかなか悪くないデキやったかな?!

 

2019年5月 1日 (水)

『ブレス しあわせの呼吸』

今日は、イギリスの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、実話を基にした話らしいんやけど、製作を担当してるジョナサン・カヴェンディッシュってひとが、自分のお父さんのことを映画にしたらしいんよね。

監督をしてるアンディ・サーキスは、これが監督デビュー作になるんやけど、このひと、ロード・オブ・ザ・リングのゴラム役や、猿の惑星のサルのボス“シーザー”の役など、パフォーマンス・キャプチャー(演じ手の動作や表情をCGで表現する手法)の演じ手として有名な役者さんなんよ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ブレス しあわせの呼吸 / Breathe   ★★★☆☆   (2017年)

監督:アンディ・サーキス

出演:アンドリュー・ガーフィールド、クレア・フォイ、トム・ホランダー、ヒュー・ボネヴィル、ベン・ロイド=ヒューズ、エド・スペリーアス、ディーン=チャールズ・チャップマン、ミランダ・レーゾン、スティーヴン・オドネル、ジョナサン・ハイド、アミット・シャー、ダイアナ・リグ

最愛のひとと出会い、結婚して幸せの絶頂にあった男は、アフリカへの出張の際にポリオに感染し、首から下が麻痺してしまい、人工呼吸機なしでは生きられない体になってしまうのだが..............ってな、実話を基にしたドラマ?!

生きる希望を失くした夫を、必死に奮い立たせる妻は、医師の反対を押し切って、在宅での介護を決意するのだが...........ってなことで、病気に負けずに頑張る夫婦、そして仲間たちを描くってとこなんかな。

重度の障害者となりながらも、不可能を可能にするってところに、すごいなぁって思うんやけど、う~ん、なんやろね、相変わらずのアンドリューくんの軽さは。

ひょっとすると、観る側の先入観が強すぎて、そんな風に感じてもうてる可能性もあるんやけど、なんか言葉やったり、表情やったり、そういったものから伝わるものが、どういうわけかないんよね。

話のネタとしては申し分ないんやろうけど、ちょっと盛り上がりに欠ける感じやったのかも?!

 

2019年4月30日 (火)

『西北西』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる中村拓朗ってひとは、これが長編2作目らしいんやけど、1作目がぴあフィルムフェスティバルで審査員特別賞を受賞したらしく、注目の若手監督ってことらしい。

個人的には、出演してるサヘル・ローズって女優さんが前から気になってて、彼女の演技を目当てに、この作品を手に取ったんよね。

というわけで、そんな作品の感想は................?!

西北西   ★★★☆☆   (2018年)

監督:中村拓朗

出演:韓 英恵、サヘル・ローズ、山内優花

イランから留学生として日本の大学で学ぶ女は、喫茶店でひとり涙する女と、なんとなく引き寄せられるように知り合うのだが.................ってなドラマ?!

モデルの彼女との将来に不安を感じるレズビアンと、日本での暮らしに不安を感じる留学生、人生に迷う女たちが、まったく別の世界にいた相手を知り、心揺れるのだが............ってなことで、都会の人間模様をってとこなんかな。

この作品、主演のふたりの演技を堪能するってのがポイントなんやろね。感情を表に出せない、そんな胸の内の苦しみを噛みしめた韓くんの演技もいいんやけど、悩みながらも、まっすぐな視線をなげかけるサヘルくんの存在感ってのが、なんか胸に刺さったよ。

ドラマとして、キレの悪さみたいなものを感じながらも、様々な違いを乗り越えて共鳴し合う、内省的な世界ってのは、悪くはないのかも?!

 

2019年4月29日 (月)

『ホテル・ワルツ』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、イタリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、約85分の尺なんやけど、すべてをワンカットで撮影してるってところが、結構、話題になったらしいんよね。

ヴェネチア映画祭では、主演のヴァレリア・ソラリーノが賞をもらったり、監督さんも賞を獲ったらしく、東京国際映画祭でも最優秀芸術貢献賞なる、よくわからん賞をもらったんやって(笑)

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ホテル・ワルツ / Valzer   ★★★☆☆   (2007年)

監督:サルヴァトーレ・マイラ

出演:ヴァレリア・ソラリーノ、マウリツィア・ミケリ、マリナ・ロッコ、グラツィアーノ・ピアッツア、クリスティーナ・セラフィー二、エウヘニオ・アレグリ

とある高級ホテルを舞台に、そこで交差する人たちが繰り広げる人間模様を描いたイタリア映画?!

刑務所を出たばかりで、娘を訪ねて来た父、娘の代わりに彼に手紙を出していた女、そのふたりの会話を軸に、サッカーの裏話を入れたりするところは、いかにもカルチョの国イタリアやったね(笑)

この作品、全編をワンカットで撮影してるらしく、切れ目ない映像で、現在と過去を描いてく様子は、なかなか個性的やったよ。

ただ、内容的におもしろいかと言うと、正直もう一息な感じで、無理してワンカットにこだわって撮る意味が、あまり感じられんかったような.......................まぁ、作品の個性ってところでは、こんなのもアリなんかな?!

 

2019年4月28日 (日)

『ライラの冒険 黄金の羅針盤』

今日は、ちょっと今さらなSFアドベンチャーものをひとつ、ご紹介♪

この作品、出演者の顔ぶれを見ても分かるように、製作サイドはかなり気合いが入ってて、当初は3部作ってことでプロジェクトがスタートしたんやけど、あまりにも盛り上がらな過ぎて、結局、この1作で終了してしまったみたいなんよね。

原作がかなり人気のファンタジー小説で、個人的にも原作を読んで、楽しみにしてただけに、なんかスゴイ肩透かしやったのを覚えてる(苦笑)

というわけで、そんなイロイロと残念やった作品の感想は....................?!

ライラの冒険 黄金の羅針盤 / The Golden Compass   ★★★☆☆   (2007年)

監督:クリス・ワイツ

出演:ダコタ・ブルー・リチャーズ、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、サム・エリオット、クリストファー・リー、ベン・ウォーカー、サイモン・マクバーニー、ジム・カーター、トム・コートネイ、デレク・ジャコビ、クレア・ヒギンズ、(声の出演)クリスティン・スコット・トーマス、キャシー・ベイツ、イアン・マッケラン、フレディ・ハイモア、イアン・マクシェーン

大学の寮で育てられている少女ライラは、真実を告げる黄金の羅針盤を手に、人さらいにあって、行方不明になった親友を助けるため、北の国へ旅立つ...................ってな、有名なファンタジー小説を映画化した作品?!

個々に見ていくと、原作の世界をよく再現してるなぁ、とは思うんやけど、かなり話の展開や設定を映画用に変えてるために、全体的に強引で無理があるように感じてもうた。

取って付けたように積み上げられる話のエレメントに、“う~ん”と唸ってもうて、原作を読まずに観れば、別物として楽しめたのかもって思ったかな.............まぁ、もともとボリュームのある原作を、約2時間の映画の尺に料理するのに無理があるんかも。

それでも、主演の女の子の勝気でワガママな感じや、二コールくんが演じる役のワガママ加減等、役柄の雰囲気は原作を読んだときのイメージに合ってたかなぁ。

3部作の続編に期待.................って思ってたんやけど、結局これで終わってしまったところには、それなりの理由があったってことか?!(笑)

2019年4月26日 (金)

『止められるか、俺たちを』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、2012年に亡くなった若松孝二監督の若き日のことをネタに描かれてるんやけど、もともとはピンク映画からスタートしてて、その頃のことを若松プロで助監督をしてたひとが脚本を書いて、映画化したらしいんよ。

出演者も、若松監督が撮った作品に出演してたひとたちが多く集まってて、若松監督を演じてる井浦くんは、ちょっとキャラ作りに違和感がありつつも、きっと実際に接した本人の姿を体現してるんかなぁって思ったりして。

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

止められるか、俺たちを   ★★★☆☆   (2018年)

監督:白石和彌

出演:門脇 麦、井浦 新、山本浩司、大西信満、毎熊克哉、岡部 尚、タモト清嵐、渋川清彦、伊島 空、藤原季節、満島真之介、吉澤 健、寺島しのぶ、奥田瑛二、高良健吾、高岡蒼佑、外山将平、上川周作、音尾琢真

知り合いに頼んで、映画監督の若松孝二のプロダクションに助監督として入った女性の目を通して、映画界を変えようとした人たちを描いた伝記ドラマ?!

ピンク映画として、過激さをウリに注目を集める若松監督のもと、過酷な現場で耐えながらも、映画界で革命を起こそうと集まったメンバーと切磋琢磨し........ってなことで、若松監督とその仲間たちの熱い気持ちをってとこなんかな。

とってもアングラな雰囲気を醸し出しつつ、主人公の視点を使って、1970年前後の若い映画人の奮闘ってのが伝わってくる感じやったね。

当時を知るひとたちが作品を手伝ってるみたいで、若松監督ってのが、こういう感じやったのかなぁって、思ったりしつつ、こんな熱い気持ちをもって映画を撮ろうという人たちがいたから、今があるんかなぁって...........硬派な若松作品は大好きなものとしては、感慨深いものがあったかも?!

 

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